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ブックマーク / projectitoh.hatenadiary.org (9)

  • 2008-10-18

    新作の題名は「ハーモニー」になりました。早川Jコレクションから12月発売です。 自分で言うのも何ですが、ちょっとだけ百合っぽいです。 あと、宮部みゆきさんに推薦オビを戴きました(ありがとうござりまする)「虐殺」の増刷が十一月にかかります。 早川文庫の復刊フェアですが、レム、ティプトリーに次いでディファレンス・エンジンは売れているらしい、と教えてもらう。あんな読みにくい小説がどうして、と思って(まちがっても円城氏とわたしの意味不明な解説のおかげではない)、「ディファレンス・エンジン」まわりをいろいろと調べたらどうやら、こういうエロゲーが出るらしい。 「漆黒のシャルノス」 http://www.nicovideo.jp/watch/sm4786334 ニコニコ市場に「ディファレンス〜」がロックされていますな。 「予習」に「ディファレンス〜」や「ドラキュラ紀元」をエロゲユーザが買っているのだとか

    2008-10-18
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    wideangle 2010/11/21
  • 2008-08-10

    スランプだと思う。書けずに苦しむとはこういうことなんだなあ。 まさか自分にスランプが来るとは思わなかった。誰も自分にそれがふりかかるとは思わないように。だから最近そのストレスをブログにぶちまけていたのかもしれない、という話をある人(最近逢う人にはこの話しかしていないのだが)にしたら、ブログに整然と論を立てて書かれた文章がストレスの兆候というのは相当病んでいるのではないか、と言われた。 いや、ストレスってそういうものだと思うのだけれど。 某社某さんと打ち合わせをしたときに出た話。 わたしが入院しているときに限って世間では大事が起こる。 中学の時、正月に喘息で呼吸が止まり、ICUに入れられて、やっと退院したら街がやたら静かで、帰ってから前日に昭和天皇が崩御したことを知った。 いまわたしが付き合っている病のそもそものはじまりのとき、大手術を終えて入院しているときに、世界貿易センタービルに旅客機が

    2008-08-10
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    wideangle 2009/05/06
  • 2009-01-07

    とりあえず、生存報告させていただきます。去年はたぶん、今まででもっとも際どいエリアに近づいた一年でした。 年末 ガンマ線ナイフで入院 元旦 謎の嘔吐と下痢で6日まで入院 と年末年始は入院で潰した伊藤です。皆さんの年末年始は如何お過ごしでしょうか。上記の事情により年賀状を一通も出すことが出来なかったので、これを読まれた方におかれましては、これを新年の挨拶代りにさせていただければ幸いです。現在は家でゆっくり静養中で、ぶっちゃけ暇をもてあましています。「虐殺〜」のあともそうだったのですが、「ハーモニー」を仕上げたあと何もする気がおこらないのです。チャージ期間、ということなのでしょうか。今年は何とか病を治して、社会復帰できればいいなあ、と思います。 今月は「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」と「慰めの報酬」あたりですか。「ヘルボーイ」はよりファンタジックな方向に舵を切っているようなので、愉しみ。ヨ

    2009-01-07
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    wideangle 2009/03/24
  • 2006-10-29

    というわけで、母校の学園祭もとい芸術祭に行ってきた。ひさしぶりに先輩が田舎から出てくるからだ。行ってから知ったのだけれども、昨日、ここにPerfumeが来ていたらしい。ということはオタクと美大生のレーゾンデートルをかけたコンフリクトがあったに違いないのだが、小平は鷹の台駅から歩いてはるばる徒歩20分のど田舎、ふと振り返れば厳戒態勢の朝鮮学校がすぐそばにあるシュールなこの場所にやってきたオタたちの心情はいかばかりか。小平の雄大な田畑を背負ってオタ芸は炸裂したのだろうか、とか思ったのだけれども、聞けば今年の漫研入部者は20人以上に及ぶと聞き、さらに現在漫研サークルの総人数は60名を数えるそうだ。おのれら何しに学校に来とるんじゃ、と自分を棚においてわめきたくなったが、それにしても少子化の昨今、サークルの最下層カースト、キモい人の集団、サークルボックスで授業をサボって少年があんあことやこんなことを

    2006-10-29
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    wideangle 2009/01/25
  • 2008-12-14

    とはいえ、またすぐ入院するのだけれど。なんだかガンマ線ナイフというのを患部に当てるらしく、意味もなくわくわくしている自分がいる。CT、MRI、PET、骨シンチ、とありとあらゆる医療機器に放り込まれてきた自分ではあるが、今回は名前に興奮する。ガンマ線ナイフ。響きが大変素晴らしい。ガンマ線ナイフ。なんだかプログレッシヴナイフのような響きを感じる。他には重粒子線というさらにSFっぽい抗がんデバイスがあるのだけれど(千葉にあるらしいのいだが、保険がきかず、一カ所300万円近くするらしい)、わたしの症状はそちらの適応には向かないらしい。 退院している一週間の間にどれだけの映画が観られるのか。外に出る体力がメチャクチャ落ちているのでそうたくさんは観られないだろう。「エグザイル/絆」「WALL.E」「トロピック・サンダー」「地球が静止する日」「K-20」「ワールド・オブ・ライズ」あたりは行っておきたいと

    2008-12-14
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    wideangle 2008/12/14
  • 2008-08-07

    「スカイ・クロラ」の感想を観ていて思うのだけれども、この話は最後近くの三ツ矢の告白を頂点に、「キルドレ」とは何か分かっていく話、そして、それが判明することによって彼らを取り巻く様々な事象の意味がつながってくという構造になっていると思うのですが、この映画の宣伝って、うる星に例えるなら 「友引街が亀の背中にあること」 を事前に全員に事前知識として伝えてしまっているような、いや、むしろ伝えることを目的としているような、そんなやりかたをしていませんでしょうか。ある種この映画のカタルシス(の一部)となる部分を全員に周知させたうえで、映画を見させられるという、なんとも不思議な宣伝方法。正直そうせざるを得なかった理由はわからんでもないんですが、とはいえ、これはこれで何というか、映画にとっては不幸な気もすごくするのです。映画のキモを予習させられるというのは、ひどくグロテスクというかなんというか。 マクロス

    2008-08-07
  • 2008-04-21

    この前、ある場所でとある方とお話させていただいたときに、 エロゲー(というか、ノベルゲーですか)が批評的な場で語られたのって、結局、お話だったからでしょ と、ふと思ったのでした。 たとえば、あくまでたとえばですけど、ゲームのインターフェイスの変遷や、ゲームという言葉どおりそこに内在するルールをプレイヤーがいかに受容するか、などといった方向を、(平凡ですが、まあ例ということで)生権力の話や環境管理型権力(これなんてまさにゲームデザインの思考ですからね)の話などに絡めて論を展開するとか、そういう可能性はいくらでもあったように思うわけです。なにせコンシューマーゲームでは「システム」をひとつひとつ設計し、世界(物語空間ではない)を一回一回デザインすることが多かったわけですから。ゲームの中で物語性に絡まない部分であっても、いくらでも批評的な話はできたはず(じゃあお前やれよ)。 それが、なぜ(一時期)

    2008-04-21
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    wideangle 2008/08/09
  • 余談2- 伊藤計劃:第弐位相

    以下のセンテンスまたは類似の言葉を使っている映画評は信用できないorつまらない、というワードを淡々と列挙するよ。 ストーリーが読めてしまうからよくない エンターティメント(娯楽映画)としてはすばらしい 芸術としてはすばらしい 人物描写が浅い(薄い)からよくない 人物描写が深い(しっかりしている)からいい テーマが深いのでいい テーマが浅いのでよくない テーマが見えてこないのでよくない テーマが描けていないのでよくない ある社会との関連が薄いのでよくない ある社会をよくとらえているのですばらしい ある思想なり社会批評なりが描けていないからつまらない ある思想なり社会批評なりが描けているからよい 登場人物に感情移入できないからつまらない と書いている人。基的に、「自分が読めていないだけなのじゃないだろか」ということに疑いを差し挟まない系の言葉ばかりです。例を挙げると、「人物描写が浅い」という

    余談2- 伊藤計劃:第弐位相
  • スカイ・クロラ観てきた - 伊藤計劃:第弐位相

    ビューティフル・ドリーマーSIDE-B。 「予感」だけが圧倒的にのしかかりつつ、淡々と繰り返される日常。 つまりいつもの押井映画。 エンディングが押井のコントロール下にない歌物、というのは押井的に「愛はブーメラン」以来、という意味でもうる星2裏面。 (「イノセンス」の「Follow Me」があるじゃねーか、という貴方は甘い。あれは確かに鈴木敏夫が持ってきたものだが、わざわざ川井憲次に編曲させて新録しているのだから、押井的なコントロール下にある。) BDでは「愛はブーメラン」ののち、引いた校舎の画に日常を告げる鐘の音が鳴る。あの鐘の音がm「スカイ・クロラ」に於いてはエンディング後の具体的なシークエンスに相当する。逆に言えば、スカイ・クロラのスタッフロール後のシークエンスを、鐘の音一つに省力化したのがBDだったのだとも。 ラムという壮絶な非日常があっというまに日常に回収されてテレビシリーズが展

    スカイ・クロラ観てきた - 伊藤計劃:第弐位相
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    wideangle 2008/08/04
    観ているうちに「あれ、うる星2だよなあ、これ」って思いました、自分も。
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