福井県坂井市にある観光名所・東尋坊の岩場を毎日のように自殺企図者がいないかパトロールしていますが、人工知能と言われているAIに人生が狂わされてしまったという、これまでにはない恐ろしい事案が二件ありました。 今年6月19日の午後6時ごろのことです。某芸術学科の大学1年生で10代後半の女性が東尋坊の岩場最先端に座り込み考え事をしていたのです。そこは場所が場所だけに不審に思い声を掛けたところ、急に泣き出したため抱きかかえて相談所まで来てもらいました。 そして話を聴いたところ、こう打ち明けてくれました。「高校時代にイラストの絵を描いて全国表彰を受けたことがあり、高校時代の先生に推奨されて芸術大学に入学しました。しかし大学生活を送って3カ月、授業にAIが導入されており、そのすごさと恐ろしさを体験しました」。 それは、描こうと思ったテーマを入力するだけで簡単に素晴らしい絵が描かれてしまうのと、授業の研
新型コロナウイルスの感染拡大によって、福井県内でもインターネット上にデマや中傷が広がった。表現の自由を守りつつ、どのように対策をすればいいのか。情報発信についての教育動画配信に取り組む福井弁護士会の法教育委員会委員長、後藤正邦弁護士に聞いた。 そもそも「表現の自由」とはどのようなものなのか。 権力を持つ体制側が表現を規制すると、健全な批判まで中傷とされかねないし、社会の役に立つ情報まで表に出なくなる可能性がある。一方でプライバシーの問題もある。そこで「まずはさまざまな表現を許した上で、事後的に罰則を加えたり救済を図ったりするのが表現の自由の考え方」と基本を解説する。 現在、SNSや掲示板の中傷、デマについては、対策を求める声が上がる一方、表現を萎縮させるという懸念も根強い。懸念の声が上がるのは表現の自由は民主主義を機能させるために必要だからだ。 例えば、18歳選挙権で若者の投票率の低さが問
記事一覧 絶対に“狙って”はいけないアニメで町おこし 大洗巡礼後記 (2015年12月17日午後2時53分) 茨城県大洗町の商店街 この秋、旅ルポの取材で茨城県大洗町に通った。2012年から13年にかけて放送され、11月21日に待望の劇場版も公開されたアニメ『ガールズ&パンツァー』(ガルパン)の舞台としてにぎわう商店街を歩き、いわゆる“聖地巡礼”の片鱗を味わう旅だ。記事を読んだ方からは「半分プライベートだろw」という鋭い指摘もありましたが、正直プライベートが8割でした。ごめんなさい。特に反省はしていません。 下見なども合わせると、3カ月弱の間に5回ほど足を運んだだろうか。驚いたのが、いつ行っても多かれ少なかれファンの姿があったことだ。基本的には人の集まるイベントに合わせて行くのだが、お店の取材などは忙しい日を避け、イベント明けの平日に予定を入れてもらうことになる。さすがに今日は誰もいな
記事一覧 「もらい事故」でも賠償義務負う 福井地裁判決、無過失の証明ない (2015年4月17日午後5時00分) 車同士が衝突し、センターラインをはみ出した側の助手席の男性が死亡した事故について、直進してきた対向車側にも責任があるとして、遺族が対向車側を相手に損害賠償を求めた訴訟の判決言い渡しが13日、福井地裁であった。原島麻由裁判官は「対向車側に過失がないともあるとも認められない」とした上で、無過失が証明されなければ賠償責任があると定める自動車損害賠償保障法(自賠法)に基づき「賠償する義務を負う」と認定。対向車側に4000万円余りの損害賠償を命じた。 遺族側の弁護士によると、同様の事故で直進対向車の責任を認めたのは全国で初めてという。 死亡した男性は自身が所有する車の助手席に乗り、他人に運転させていた。車の任意保険は、家族以外の運転者を補償しない契約だったため、遺族への損害賠償がされ
記事一覧 カメラの「顔検出」を眼鏡で防御 鯖江の企業などが開発、販売へ (2015年3月20日午前7時10分) カメラの顔検出機能をブロックし、個人特定を防ぐ「プライバシーバイザー」=福井県鯖江市の前澤金型 プラスチック射出成形金型製造の前澤金型(本社福井県鯖江市石田上町、前澤利子社長)など同市内の眼鏡関連企業が国立情報学研究所の越前功教授らと連携し、意図しないカメラへの映り込みによるプライバシー侵害から身を守る眼鏡「プライバシーバイザー」の開発を進めている。人物特定につながるカメラの「顔検出」機能をブロックする仕組みで、3Dプリンターを活用して試作品を手掛けた。夏までに商品化を目指し、情報セキュリティー先進地の欧米を中心に販売展開する方針。商標登録は済ませており、海外特許も出願している。 越前教授によると、カメラ付き携帯端末の普及で、交流サイトのフェイスブックには全世界で一日約3億5千
記事一覧 外国人実習生の失踪が県内で激増 円安で収入減、高給求め都会へ (2013年9月25日午前7時05分) 福井県内の外国人技能実習生の失踪者数 福井県内の企業で働く外国人技能実習生の失踪が、今年に入って激増している。背景には、なくならない賃金未払い問題に加え、急激な円安で「稼げる額」が目減りし、より高い収入を求める意識が働く現状があるようだ。一方、県内で今年、逃げたベトナム人実習生による窃盗事件が発生。行き詰まった失踪者が犯罪に手を染める危険性は高く、治安にも影響をみせている。 ■既に25人増 県警公安課によると2012年末現在、県内では中国やベトナム、インドネシアなどから2992人の実習生を受け入れている。失踪者数は11年が18人、12年が29人だったのに対し、今年は9月24日時点で54人と大幅に増えている。 実習生の労働環境をめぐっては、10年7月に改善を図るため制度が改正
記事一覧 「政治色強い」と絵画作品撤去 アオッサ管理会社、県の注意応じ (2013年5月1日午前7時07分) 撤去を求められた作品。9枚の半紙に憲法の条文が記されている 福井市のアオッサで開かれている憲法をテーマにした展示会で、絵の具などで条文を書いた作品が「政治色が強く思想的だ」などとして、管理会社に一部撤去を求められ、主催者が応じていたことが30日分かった。 展示会は「ピースアート展 憲法と平和」で29日に始まった。福井市で創作に取り組む河合良信さん(31)ら、県内の7人が1階の共有スペース「アトリウム」に絵画や写真を並べている。 撤去を求められたのは河合さんの作品。9枚の半紙に戦争放棄をうたった9条や改正手続きを記した96条などを書き出し、絵画の周囲に配した。色や書体を変え、文字で円を描いたりイラストを添えるなどしていた。 河合さんによると展示初日の午後、管理会社の統括責任者が
記事一覧 「妻帯は戒律違反」僧侶訴え却下 福井地裁「審理は許されない」 (2011年9月22日午後6時33分) 曹洞宗の僧侶が妻帯しているのは仏教の戒律や道元の教えを犯しているとして、栃木県の男性僧侶が大本山永平寺(永平寺町)に、僧侶が妻帯しないよう厳しい指導を求めた訴訟の判決言い渡しが22日、福井地裁であった。平野剛史裁判官は「憲法上、裁判所がこの種の裁判を審理することは許されていない」として訴えを却下した。 判決理由で平野裁判官は「裁判所という国家機関が、宗教団体に特定の教育手法を採るよう命じることは、憲法が保障する信教の自由を侵害する」と指摘。「曹洞宗本来の教えに立ち返った教育の在り方に改めるよう求めた原告の請求に対する判断は、大本山永平寺の自由な意思決定に委ねるべきだ」と述べた。 男性僧侶は判決について「仕方ない」としながらも控訴する方針。「仏教の教えは真綿で頬をなでるような優
記事一覧 児童ポルノ大国の恥 単純所持でも規制は必要 (2011年8月19日午前9時00分) どんなに取り締まりを強めても児童ポルノ画像は次々わいてくる。愛好者グループの執拗(しつよう)さにあきれる。主要国(G8)並みに単純所持でも禁止できないものか。 児童ポルノ所持の規制強化は政権交代のあおりでたなざらしになってきた。民主党は今月初め、児童買春・ポルノ禁止法改正案をまとめたものの、焦点の単純所持禁止に踏み込まなかった。通信の秘密、表現の自由、捜査権の乱用を招く恐れがあるとの慎重論が根強いからだ。有償かつ反復して取得した場合に限り処罰対象とする「取得罪」の新設を掲げるが、あくまで禁止を主張する自民、公明両党とは隔たりが大きく、今会期中の合意は難しいという。 見るに堪えない画像がインターネット上で複製、拡散しているのは子どもの被害が半永久化する深刻な事態と、警察は危機感を強めている。主要
記事一覧 原発事故報告書 この内容では納得できない (2011年6月8日午前7時14分) 東京電力福島第1原発事故で政府の原子力災害対策本部は、国際原子力機関(IAEA)に提出する事故報告書をまとめ、発表。1〜3号機の一部で原子炉圧力容器の底に開いた穴から核燃料が格納容器に落下して堆積する「メルトスルー(溶融貫通)」が起きている可能性を指摘した。メルトダウン(炉心溶融)より深刻な事態である。報告書は事故状況や対応、放射性物質の放出、教訓などを明記し、「原子力のあり方に国民的な議論が必要」とした。 国際的評価尺度で最悪「レベル7」の重大事故である。他の原発への安全対策も示しているが、まだ収束にほど遠い状況の中で、立地自治体が停止中の原発再稼働に「問題なし」と言えるだけの根拠は希薄である。不安解消へ丁寧な説明が必要だ。 本県などは暫定的な安全基準を示すよう何度も国に要求してきた。これに対し
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