尖閣諸島領有権に関する日本共産党の見解(法的側面)に対する素朴な疑問 2010.10.30 *私がこのコラムで提起した尖閣諸島領有権に関する日本共産党の見解(以下「党見解」)に対する問題提起については、残念ながらこれまでどなたからも納得のいく答なり、解明なりに接していません。私の的を絞らない問題提起の仕方が悪かったのかも知れません。私が腑に落ちないことの一つは、共産党は従来、日清戦争及びその結果としての下関条約(馬関条約)、サンフランシスコ条約(及びそれらを根幹とするサンフランシスコ体制)並びに沖縄返還協定に対して強い批判を行ってきたのではないか、そういう批判をしてきたものを日本の尖閣諸島の領有権の正当性の法的根拠とすることはおかしいのではないか、という点です。 私は、そういう疑問を持つのは私のこれまでの共産党の見解に関する理解がうろ覚えだった、あるいは間違っていたせいかもしれないと思い、