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ブックマーク / call-of-history.com (18)

  • 『あだ名で読む中世史―ヨーロッパ王侯貴族の名づけと家門意識をさかのぼる』岡地稔著 | Call of History ー歴史の呼び声ー

    大王、禿頭王、肥満王、吃音王、短軀王、赤髭王、血斧王、征服王、碩学王、賢明王、敬虔王、獅子王、獅子心王、欠地王、聖王、悪王、残虐王、善良王に端麗王・・・中世ヨーロッパの王侯貴族はなぜ「あだ名」がついているのだろうか。それに、シャルル、ルイ、フィリップ、アンリ、ジャン、カール、ルートヴィヒ、ハインリヒ、オットー、フリードリヒ、ウィリアム、ヘンリ、リチャード、エドワード・・・同じ名前の違う人物が何度も何度も繰り返し出てくるのも不思議ではないだろうか。なぜシャルルの子もシャルルでオットーの子もオットーでエドワードの子もエドワードなのだろうか。 書ではそのような中世ヨーロッパの名前の付け方や「あだ名」の流行から、彼らの家門意識の成立過程を非常に丁寧に史料を読み解き、紐解いていく好著である。 書によれば史料に残る限りで「あだ名」がつけられた王侯貴族はメロヴィング朝末期からカロリング朝期(八世紀)

    『あだ名で読む中世史―ヨーロッパ王侯貴族の名づけと家門意識をさかのぼる』岡地稔著 | Call of History ー歴史の呼び声ー
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    windscape 2020/10/17
  • コルチェスター城~ローマ帝国の栄光を受け継ぐノルマン征服の象徴 | Call of History ー歴史の呼び声ー

    「カムロドゥヌムにあるローマ時代(一世紀)の門、バルケルン門の復元図」 © Carole Raddato from FRANKFURT, Germany / CC BY-SA (wikimedia commonsより) コルチェスター城があるコルチェスター市の歴史は非常に古く、紀元前一世紀、ケルト系の戦争神カムルス” Camulus”が祀られた聖地カムロドゥノン” Camulodunon”であった。一世紀、ローマ帝国軍の侵攻が開始した時はトリノヴァンテス族の主要な集落(オッピドゥム” Oppidum”)となっており、ブリタニア属州が成立すると属州全体の州都カムロドゥヌム” Camulodunum”としてローマ式の城塞都市(カストルム” castrum”)が築かれた。 西暦60年または61年、イケニ族の女王ブーディカ” Boudica”の反乱に際して、ブーディカ軍がカムロドゥヌム近郊の戦いで

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    windscape 2020/07/02
  • 『ハンザ「同盟」の歴史ー中世ヨーロッパの都市と商業』高橋理 著 | Call of History ー歴史の呼び声ー

    十二世紀から十七世紀にかけて、北海・バルト海交易の主要プレイヤーとして中世ヨーロッパ経済で存在感を発揮した都市連合体「ハンザ」とは何だったのか?誕生から消滅、その後の影響までを描いた、日語文献としては随一と言っていい概説書である。 著者の『ハンザ同盟−中世の都市と商人たち(教育歴史新書)』(1980年)を近年の研究動向を反映させて大幅に増補改訂したもので、特に「第七章 ハンザ諸都市の群像」「終章 ハンザの文化遺産」が今回新たに加えられたとのこと。 日では「ハンザ同盟」の名前で良く知られているが、書のタイトルが括弧書きで「同盟」となっていることからもわかるように実は少しおかしい表現である。書の序章でまずこのハンザの語義について詳述されている。 「ハンザ” Hanse”」は普通名詞で「団体」「組合」を意味し、中世の同職組合であるギルドの中でも商人の組合を指して使われたから、「ハンザ同

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    windscape 2020/05/26
  • 『剣と清貧のヨーロッパ – 中世の騎士修道会と托鉢修道会』佐藤彰一 著 | Call of History ー歴史の呼び声ー

    禁欲生活を送り、自己の内面を見つめて苦行の果てに「完徳」を理想とする修道士たちが集団で暮らす修道院は六世紀頃からヨーロッパ各地に広がって、キリスト教徒の理想的生活の体現者と見られていた。 しかし、十二世紀頃、異教徒との聖戦を唱えた十字軍思想を背景に戦いの日々を送る「騎士修道会」と、清貧生活に回帰しながら経済力と社会的地位を得て中世後期の西ヨーロッパ世界を動かす「托鉢修道会」というこれまでの修道院の歴史上異質とも思える二つの修道会が登場する。この二つの修道会はいかにして生まれたのか、十二世紀から十四世紀の修道院制度の変容と中世西ヨーロッパ社会を描いた、新書としてはかなり骨太な一冊である。 西欧中世史の第一人者である著者が中公新書で出版している『禁欲のヨーロッパ』『贖罪のヨーロッパ』に続く三巻目で、四巻目の『宣教のヨーロッパ』、五巻目の『歴史探究のヨーロッパ』と続く修道院史シリーズの丁度真ん中

    『剣と清貧のヨーロッパ – 中世の騎士修道会と托鉢修道会』佐藤彰一 著 | Call of History ー歴史の呼び声ー
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    windscape 2020/04/03
  • 近代女性小説家誕生の歴史を描く意欲作『カイニスの金の鳥』(秦和生 作)感想 | Call of History ー歴史の呼び声ー

    あらすじとみどころ――「秘密」と「信頼」時代は十九世紀初頭、英国グロスターシャーの牧師の家に生まれた女性リア・ボイドは幼いころから小説を書いていたが、“女性が小説を書くなんて“”女性に小説は書けない“といった周囲の無理解から、架空の男性アラン・ウェッジウッドを創作してアランの作品と騙るようになった。十九歳になっても小説家の夢捨てきれず、自身の作品をアラン・ウェッジウッドの筆名で出版社に投稿、ついに出版の運びとなり、リアは長い髪を切り、男装してアラン・ウェッジウッドという男性になりきってロンドンへ上京する。ロンドンではマイルズ・キーツという作家の知己を得て、彼のアパートの隣室で、自身が女性であることを秘したまま共同生活を始めることになる――というのが1巻の大まかなあらすじです。 近代、女性に対する抑圧と無理解という逆境の中で自身の夢に向かって突き進む主人公という王道のストーリーラインがまずあ

    近代女性小説家誕生の歴史を描く意欲作『カイニスの金の鳥』(秦和生 作)感想 | Call of History ー歴史の呼び声ー
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    windscape 2020/01/28
  • 「ビーファハウツフェルツの戦い(1382年)」欧州火薬兵器戦史上の画期 | Call of History ー歴史の呼び声ー

    「ビーファハウツフェルツの戦い(オランダ語” Slag op het Beverhoutsveld ”,英語” Battle of Beverhoutsveld ”(ベヴェルフーツヴェルドの戦い))」(注1)は1382年5月3日、フィリップ・ファン・アルテフェルデ率いるヘント市軍がブリュージュ(ブルッヘ)市近郊(現在のベルギー王国フランデレン地域ウェスト=フランデレン州)でフランドル伯に与するブリュージュ市軍を撃破した戦い。英仏百年戦争の最中におきたヘント反乱(” Revolt of Ghent ”1379-1385)の重要な戦いで、欧州戦史上、火薬兵器が勝敗に決定的な影響を与えた最初の戦闘として知られる。 戦闘の背景「ヘント反乱」十二~十三世紀から毛織物工業が栄えたフランドル諸都市では貿易相手としてイングランドとの関係が深まったが、百年戦争が始まると領主であるフランドル伯はフランス王に与

    「ビーファハウツフェルツの戦い(1382年)」欧州火薬兵器戦史上の画期 | Call of History ー歴史の呼び声ー
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    windscape 2020/01/05
  • 『薔薇戦争 イングランド絶対王政を生んだ骨肉の内乱』陶山 昇平 著 | Call of History ー歴史の呼び声ー

    中世の終わりの始まりとなった「応仁の乱」(1467~77)。日を二分した戦乱でありながら諸勢力が入り乱れ複雑な様相を呈したことで良く知られ、最近では、呉座勇一氏による解説書『応仁の乱』が大ベストセラーとなったことで非常に注目を集めた。この「応仁の乱」と同時期、イングランドでも、国を二分しながら諸勢力が複雑に入り乱れて争う、「応仁の乱」と実によく似た戦乱が巻き起こっている。「薔薇戦争」(1455~87)である。 呉座勇一著『応仁の乱』は「地味すぎる大乱」という惹句で話題となったが、これは「薔薇戦争」にも言えそうだ。書はその中世イングランドの地味すぎる大乱「薔薇戦争」について、近年の研究動向を大いに反映させながら概説した一冊である。 ところで、上で薔薇戦争の始期と終期を1455年から1487年までとしたが、実は諸説ある。終期は、かつてはヘンリ7世がリチャード3世を破ったボズワースの戦い

    『薔薇戦争 イングランド絶対王政を生んだ骨肉の内乱』陶山 昇平 著 | Call of History ー歴史の呼び声ー
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    windscape 2019/07/17
  • 中世ヨーロッパの異教的な信仰・風習・迷信のまとめ

    中世ヨーロッパでは七世紀末頃からカロリング朝フランク王国の支援を背景としてゲルマン人へのキリスト教布教が進んだが、改宗してもキリスト教化は徹底されず、多神教や自然崇拝による異教的伝統文化も色濃く残ることとなった。 その異教的な伝統がどのようなものであったかは、教会側の史料に概ね禁令として多く残されている。1020年頃ヴォルムスの司教ブルカルドゥスによって書かれた『教令集』の中の贖罪規定にある異教的慣習、迷信、魔術に関する記述を野口洋二著『中世ヨーロッパの異教・迷信・魔術』(早稲田大学出版部,2016年)を参照して簡単にまとめ。なお、一般的な魔女に関わる例はここでは割愛した。 異教的な信仰・習慣・天、地、太陽、月にかけて誓う ・諸元素、太陽、月、新月や月、星の動きを崇拝 ・泉、石、樹木や十字路に行き、ロウソクや松明を燃やしてパンやその他供物を捧げて、そこでべたり、身体や心の治癒を祈る ・

    中世ヨーロッパの異教的な信仰・風習・迷信のまとめ
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    windscape 2019/05/20
  • 女子高生と一緒にレッツ登城!『東京城址女子高生 1,2巻』(山田果苗 作)感想

    高校二年生の広瀬あゆりは交際中の彼氏の浮気疑惑から言い合いとなり、その腹いせにペットボトルをゴミ箱に投げ入れるが大きく外して、近くの女の子の後頭部にクリーンヒット!平謝りで負い目を感じるあゆりは彼女、持田美音(みおん)の言うがままに城址歩きに付き合わされることになる・・・という導入です。 現在二巻まで発売中で、第一巻で紹介されるのは世田谷城、石浜城、深大寺城、江戸城、稲付城、成宗城。第二巻では渋谷城、高幡城、平山城、郷城、松城が紹介されます。城のラインナップを見てもわかる通り、城として建物が健在なのは合宿として遠出することになる長野県松市の現存十二天守松城と現皇居として一部の建物が残る江戸城だけ、残りは遺構が残っていればいい方な城址揃いです。まぁ東京なので自ずとそうなるのですが。あゆりを半ば強引に連れまわす美音の好みはお城ファンの中でも比較的コアな部類に属する、「遺構すらなくても大

    女子高生と一緒にレッツ登城!『東京城址女子高生 1,2巻』(山田果苗 作)感想
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    windscape 2019/04/05
  • 串刺公ヴラド3世の生涯を描く『ヴラド・ドラクラ(1、2巻)』感想 | Call of History ー歴史の呼び声ー

    『ヴラド・ドラクラ』(大窪晶与作、ハルタ連載)は吸血鬼・ドラキュラ伯爵のモデルの一人にして「串刺し公」の異名で知られる、最近ではFateシリーズでもお馴染みのワラキア公ヴラド3世(1431~1476年、在位1448,1456~62,1476~77)を主人公にした大河歴史漫画です。2019年2月15日に最新第二巻が発売されました。 残虐の暴君か、国を護りし英雄か――。 15世紀中期。南にヨーロッパを席巻するオスマン帝国、西に大国ハンガリー。 ふたつの強国に挟まれた小国・ワラキア(現・南ルーマニア)にひとりの若き公が戴冠する。 その名は、ヴラド三世。 国内政治は貴族に支配され、外交は大国の情勢に左右される中、 ヴラドは故国・ワラキアを護るため、そ... ヴラド・ドラクラのあらすじと魅力物語の始まりは1456年9月。1453年にコンスタンティノープルを陥落させて勢力を拡大するオスマン帝国と、神聖

    串刺公ヴラド3世の生涯を描く『ヴラド・ドラクラ(1、2巻)』感想 | Call of History ー歴史の呼び声ー
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    windscape 2019/02/21
  • 「大聖堂・製鉄・水車―中世ヨーロッパのテクノロジー」 | Call of History ー歴史の呼び声ー

    ヨーロッパの中世を「暗黒時代」、すなわち「暴力と狂信と無知と停滞の時代」とする見方はすでに否定されている。確かに絶え間なく続く戦争と、キリスト教的世界観の浸透と、ローマ教会の支配が築かれ、ギリシア・ローマ時代の知識が少なからず一時的ながら失われた時代ではあったけれども、後に近代を切り開く土台となる様々な技術のささやかながら着実な革新が繰り返された、ゆっくりと着実な進歩の時代であった。その中世ヨーロッパのテクノロジーとイノベーションはどのようなものであったのか、緩やかな技術革命の千年を振り返る一冊である。 別に中世ヨーロッパが栄光の時代であったとか、産業革命に比肩する技術進歩の時代だったなどと言う訳ではなく、ただただ、後進地であったヨーロッパで中世の千年間で起きていた地道な技術的革新の歩みを描いているに過ぎないが、そこにドラマがあり、面白さがある。ジャレッド・ダイアモンドとかウィリアム・H・

    「大聖堂・製鉄・水車―中世ヨーロッパのテクノロジー」 | Call of History ー歴史の呼び声ー
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    windscape 2019/02/18
  • 若き米国人女性宣教師マーガレット・バラが見た幕末日本

    神奈川県の歴史について色々調べている過程で、図書館で幕末に日を訪れた女性宣教師の手紙をまとめたを見掛け、読んでみたら結構面白かったので軽く紹介してみる。まぁ、20年以上前ので絶版のようだし、amazon見てもランキング115万位でレビューも無し、google検索結果も約 1,950 件(うち関係するのは三ページ目までで、しかもほぼ全てネット書店)、著者マーガレット・T・K・バラについての日wikipediaページも無し、と殆ど注目されていないものなので興味がある方は図書館なり古書店なりで探してみてください。まぁ版元の有隣堂も神奈川ローカルの出版社なので、他の地域で手に入るかは不明ですが。(注1) 著者のマーガレット・テイト・キンニア・バラ(1840-1909)が夫で同じくプロテスタント宣教師のジェイムズ・ハミルトン・バラとともにアメリカから船旅で日を訪れたのは1861年11月、

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    windscape 2019/01/09
  • 「食糧の帝国――食物が決定づけた文明の勃興と崩壊」

    人類史における都市の繁栄を生み出したもの、それは糧の余剰と交易であった。余剰糧が富を生み、富が都市と社会、そしてそこで暮らす人びとの生活を繁栄させる。書は、その歴史上様々なかたちで現れてきた「糧を礎とした社会」、すなわち「糧帝国」の盛衰を通して、現代もまたその歴史上の「糧帝国」と共通する特徴を備え、それゆえに巨大なリスクを抱えていることを浮き彫りにする一冊である。 「糧帝国」成立の3つの条件1) 農民が自分たちでべる以上の糧を生産できること 2) 買い手に売るための取引手段が存在すること 3) 経済的利益をもたらすまで糧を保存できる手段があること 書によれば、古代メソポタミア、エジプト、ギリシア、ローマ、中国から大英帝国まで「糧帝国」は上記の3つの条件が成立することによって誕生してきた。すなわち、余剰糧の生産、取引の仕組み、保存と輸送である。歴史上、この料の生産

    「食糧の帝国――食物が決定づけた文明の勃興と崩壊」
  • 「薩摩島津氏の琉球侵攻」(1609年)まとめ

    1609年三月、島津軍が琉球王国に侵攻し奄美大島、徳之島、沖永良部島、そして沖縄島と次々攻略。琉球王国軍の抵抗むなしく、四月四日、首里城が陥落、尚寧王は降伏し、独立国家琉球王国は、引き続き中国からの冊封体制下にありつつ、徳川幕藩体制の中に組み込まれる両属体制時代に入ることとなった。「薩摩島津氏の琉球侵攻あるいは琉球出兵」として知られるこの事件について、簡単にまとめ。 主に上里隆史著「琉日戦争一六〇九 島津氏の琉球侵攻」に従いつつ、記事末に挙げた琉球史関連の書籍・論文を参照。年号表記は和暦、中国暦、西暦を併記すべきところだが、冗長になるので一律西暦表記している。(参考、日:慶長十四年=明・琉球:万暦三十七年=西暦1609年) 徳川政権の事情秀吉死後、実権を握った徳川家康にとって最大の懸案が秀吉による朝鮮出兵の戦後処理だった。1599年の倭寇禁止令で東シナ海の治安回復に取り組む姿勢をアピー

    「薩摩島津氏の琉球侵攻」(1609年)まとめ
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    windscape 2015/11/11
  • 「世界を変えた火薬の歴史」クライヴ・ポンティング 著

    三大発明といえば火薬・羅針盤・活版印刷術である。中でも火薬は産業技術から軍事技術まであらゆる面で中近世世界に革新を促すものだった。八~九世紀ごろの中国で誕生し、宋代の中国で一気に実用化されて様々な発明品を生み出し、イスラーム世界を通じて拡大し洗練され、十四~五世紀の欧州へと渡って社会構造を激変させ、やがて近代を生みだす引き金になった。十九~二〇世紀初頭の高性能爆薬の発明によって軍事技術として一線を退くまでの黒色火薬の歴史を概観する一冊。 火薬は、軍事技術として数多の人々の命を奪い傷つけることになるわけだが、皮肉なことに、錬丹術師たちによる不老不死の探求の中で生み出された。 火薬は硝石と硫黄と木炭の混合物だが、それぞれ硝石は延命に硫黄は精力増強に効くと考えられていた。これを混ぜあわせるようになるのが四世紀頃。808年の記録に硝石と硫黄とウマノスズクサ(炭素を含む)による発火作用の記録があり、

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    windscape 2015/09/25
  • 古代ローマから英国海軍まで欧州を中心に近代以前の海戦の歴史 | Kousyoublog

    序章 船の誕生船の誕生がいつのことだったか、はっきりとしたことはわからないが、少なくとも紀元前八千年頃にまで遡ることが出来る。 有史、人類は木の幹を束ねて「筏(いかだ)」を作り、長い棒きれを「櫂(オール)」にして海に浮かべ沿岸に漕ぎ出した。あるいは筏ではなく丸太を一浮かべただけだったかもしれないし、皮袋だったかもしれない。次の段階、束ねた木の前方を削り流線形にしてより進みやすく改造する。「船首」と「船尾」の区別の始まりだ。やがて巨大な樹木をくり抜いたカヌーや、木々を組み合わせた骨組みにパピルスやイグサ、丈夫な樹皮を張り付けて防水加工した船を造り始める。 紀元前四千年中期、世界最古の帆掛け船がメソポタミアに登場、紀元前四千年後期のエジプトでもより改造された帆掛け船が見られるようになる。「マスト」と「帆(セイル)」の誕生は最初の画期であった。ゆっくりと技術革新を繰り返しつつ海上移動・運送に使

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    windscape 2014/10/03
  • 「小田原合戦と北条氏 (敗者の日本史 10)」黒田 基樹 著

    天正十八年(1590)七月、北条早雲(伊勢宗瑞)以来およそ百年に渡って関東を支配した後北条氏は豊臣秀吉率いる二十万以上の大軍勢によって難攻不落を誇った居城小田原城を囲まれ、抵抗むなしく滅亡した。書は織田信長の横死による旧武田氏遺領の関東織田分国統治体制の崩壊から関東の騒乱「天正壬午の乱」をへて小田原合戦へと至る北条氏を中心とした戦国末期の東国外交を丁寧に整理した一冊である。 東京・神奈川在住で城郭・神社を始めとした名所旧跡めぐりや地域史の探究を趣味としている自分としては後北条氏には非常に思い入れが深い。領国支配体制にしても、軍事機構にしても同時代の例えば上杉・武田などの戦国大名と比べて非常に進んでいた。小田原攻めは旧時代を代表する後北条氏の滅亡による新時代の幕開けという構図で捉えられがちだが、むしろ、戦国大名の中でもその統治体制はかなり先を行っていたと思う。では、なぜ後北条氏は滅びたのだ

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    windscape 2014/06/04
  • 銀河英雄伝説再アニメ化ということで元ネタっぽい歴史上の戦争いくつか

    名将たちにまた会える! 「銀河英雄伝説」再アニメ化決定 – ねとらぼ 往年の人気SF小説「銀河英雄伝説」が再アニメ化だそうで、原作は中高生のころに繰り返し夢中で読んだので色々思い出深い。小学生のころから歴史を買ってもらって大喜びする変な子ではあったが、あきらかに僕の歴史好きに拍車をかけたのが「銀英伝」なのは間違いない所だ。 [amazonjs asin=”4488725007″ locale=”JP” title=”銀河英雄伝説全15巻BOXセット (創元SF文庫)”] 旧アニメ化シリーズは、その豪華キャストから銀河声優伝説の別名もあるようで、現代のアニメーション技術と声優・スタッフ陣でどのような大作が作られるのか楽しみにしたい。とりあえずアニメ化と聞いていの一番にアンドリュー・フォーク=C.V.子安武人さんを余裕で想像した。あとアンネローゼは大原さやかさんよな。 アスターテ会戦とナポ

    銀河英雄伝説再アニメ化ということで元ネタっぽい歴史上の戦争いくつか
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    windscape 2014/02/16
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