原子力発電所は 環境に優しく、最も安全に留意して作られ、万一事故があっても緊急冷却装置が働き、大事故にはつながらないといわれていました。しかし、アメリカでスリーマイル島(TMI)原発事故、ウクライナ(旧ソ連)のチェルノブイリ原発事故が起こりその神話は崩れました。 これまでに起きた重大な原子力事故例 最も技術の進んだ、情報公開先進国ともいわれるアメリカで発生し、大量の放射能を撒き散らすことになった重大な原子力事故です。今から約20 年前の1979 年3 月28 日、東部ペンシルバニア州にあるスリーマイル島(TMI)の原子力発所で事故がおきました。原子炉の核心部ともいえる炉心部分が冷却水不足のために溶けてしまうという大変な事故でした。始めは原子炉の本体からは遠く離れた小さなトラブルをきっかけとして蒸気発生器の給水が止まってしまい、本来原子炉に冷却水を入れなければならないのに、ランプの表示が不適