長野県小諸市の宗教法人「紀元会」と同会の松井五十鈴・総裁代行(37)らが関東信越国税局などの税務調査を受け、平成19年までの5年間で約17億円の申告漏れを指摘されていたことが、分かった。同会は「不治の病も治る」などと信者に水を販売。その収益を「お布施」として処理し、課税対象から外していたという。関係者によると、同会は「宗教行為(水の配布)は非課税のはずだ」と主張し、異議申し立てをする方針という。 同会をめぐっては、昨年9月に女性会員=当時(63)が多数の女性信者らに集団暴行を受けて死亡する事件が起き、松井代行の姉で創始者の娘、窪田康子被告(50)=控訴=らが傷害致死罪などで実刑判決を受けている。 関係者によると、同会は「ガンも治る」などのふれこみで「紀元水」と呼ばれる水を配布するなどして、信者から15億円を超すお布施を募っていたが、これを同局は収益事業と判断。入金された口座を事実上管理