トヨタ自動車は20日、取引先の自動車製造設備メーカーから、9月をめどに従業員200〜300人を一時的に受け入れる方針を明らかにした。設備メーカーはトヨタが設備投資を大幅削減したことで、苦しい経営環境にあることから、余剰人員の受け入れで経営を間接的に支援する。 ジェイテクトなど約40社から出向の形で受け入れる予定で、今月中旬から順次受け入れを始めている。対象となる従業員は工場の設備保全などを担当し、半年後に自社に戻る。受け入れ期間中の人件費相当額を、トヨタが肩代わりする。 トヨタは10年3月期、連結設備投資を前期比36.3%減の8300億円に減らす計画。在庫調整の一巡で、部品メーカーの生産は持ち直しつつあるが、設備投資の回復には至っておらず、設備メーカーは厳しい状況が続いている。【宮島寛】 【関連ニュース】 トヨタ:ハイブリッド車電池 調達先に三洋電機も追加へ トヨタ:レクサスのハ