地震発生から3週間を迎えた1日午後4時頃、宮城県気仙沼市本吉町の1・8キロ・メートル沖合で、漂流物の屋根の上に犬がいるのを、第1管区海上保安本部(北海道)所属の巡視船「つがる」搭載のヘリコプターが発見し、約1時間後に保護した。 地元の第2管区海上保安本部(宮城県)によると、ヘリは、津波による行方不明者を捜索するため洋上を飛行。犬に近づいて救出しようとしたが、別の漂流物に飛び移り逃げてしまったため、つがるに乗船していた第3管区海上保安本部(横浜市)所属の特殊救難隊が保護した。 犬は首輪をしているものの、飼い主の住所などは書かれていない。 現在は、つがるの船内で、水やビスケットを与えられ、おとなしくしている。大きなけがや衰弱もないという。