中国・遼寧省瀋陽市(しんよう)南部にある村の養豚場では、日本ではまずあり得ない方法で、豚肉の品質向上に取り組んでいる。 ため池に2段の飛び込み台があり、成豚が約3メートル、子豚が約1メートルの高さから強制的に、深さ約3メートルの池に飛び込む。 養豚場主によると、豚は放し飼いにしており、飼料は安全な食べ物を示す「緑色食品」を与えている。水泳をさせることで、肉を食べた時の食感が良くなるという。 村では「ダイビング豚(跳水猪)」と呼ばれる豚の肉の値段は、早く太らせて出荷される他の豚肉より3倍も高い。だが、人気のため手に入らないこともあるそうだ。 気になる豚の心情だが、養豚場主は「水に飛び込むまでは騒いでいるが、入れば楽しく泳いで陸に上がる」と説明している。 (中国、遼寧省瀋陽市、2017年8月17日 映像:Newsflare/AFLO)