マイクロコントローラーを組み込んだ回路の設計は、少々敷居が高く感じられる。データシートと技術資料だけでも、マイクロコントローラー以前に数百ページもあるからだ。 回路設計に入る前に、マイクロコントローラーに接続されるすべての周辺機器を含む、使用する主要パーツのブロックダイヤグラムを描くことをお勧めする。 ARM Cortex-Mマイクロコントローラー この記事は、ARM Cortex-M マイクロコントローラーを使用することを想定した回路設計に焦点を当てている。ARM Cortex-M マイクロコントローラーのアーキテクチャーは、いくつかのチップメーカーからいろいろなバージョンで発売されている。 ARM Cortex-Mは32ビットアーキテクチャで、一般的な8ビットのマイクロコントローラーよりも高い計算能力を要する用途に使われる。また、32ビットマイクロコントローラーは大きなメモリーアドレス