脳から脳へ、直接対話。 もし、自分の考えを言葉やサインなしに伝えることができたら、どうなるでしょう? もしかすると、言語を介さない分、より純度の高い情報や気持ちを伝えられるかもしれませんね。 もちろん、まだSFの世界での話ですが、それに近づこうとする試みが成功しました。もっとも、ややこしい装置を用意しないといけませんし、たった2分の会話を伝えるにも数時間はかかってしまいましたが…。 それでも、この脳−脳間インターフェイス(Brain-to-Brain Interface:以下BBI)とよばれる研究は大きな意義があります。なぜなら、その研究が進めば、脳の損傷などの疾患で会話できなかった人が、他人とコミュニケーションできるようになるかもしれないからです。 PLOS ONEに発表されたレポートによると、ワシントン大学のチームが、次のような方法でBBIの実験に成功しました。 「YES」か「NO」を