中川さんは事故が発生した2日昼ごろ、トラック内から甲府営業所長の携帯電話に連絡し「息苦しい。助けてくれ」などと話した。所長から連絡を受けた同社関係者が中川さんの携帯電話に数度連絡をしたものの、通じない状態だったという。 田辺常務は1度は連絡が取れたことから「救出されるまでは無事だと希望を持っていたが、心肺停止と聞いて、まさかという気持ち(になった)。相当苦しかったんだろう」と話した。事故当日は休日で、中川さんが会社のトラックで高速道路を走っていた理由は分からないという。 築地市場などから全国に魚介類や野菜を配送する同社にとって、中央自動車道は多くのドライバーが日常的に利用している。田辺常務は「このような事故は二度と起きてはいけない」と語気を強めた。