『国のない男』カート・ヴォネガット著/金原瑞人訳 2005年にSeven Storiesから刊行されたエッセイ集『A MAN WITHOUT A COUNTRY』の邦訳版。2005年のフランクフルト・ブックフェアの後に版権を取って、やっと刊行まで漕ぎ着けた、思い入れのある一冊だ。そもそも、自分がヴォネガットを手がけることができるだなんて、編集者になってからも「これっぽっちも」思ってはいなかったのだから……。 ヴォネガットと言えば早川、それはもう、ある意味で宇宙の法則にも似たようなものであって、だから今回他社から刊行されることに、多くの人が驚いているのではないだろうか。僕だってその一人だ。なんで早川は版権を取らなかったのだろう?(もしかしたらビッドしていたのかもしれないけれど……)。思うに、ヴォネガットは97年に『タイムクエイク』で小説の断筆宣言をした後、Seven Storiesからエ
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