ヨーロッパ中央銀行は、単一通貨ユーロの金融政策を決める理事会を開き、原油安の長期化でユーロ圏でデフレへの懸念が強まっていることなどから、景気を下支えするため、過去最低の水準となっている政策金利を、今の年0.05%からさらに引き下げてゼロ金利政策に踏み切ることを決めました。ヨーロッパ中央銀行が利下げに踏み切るのは、おととし9月以来1年半ぶりで、合わせて金融機関から資金を預かる際の金利を、今の年マイナス0.3%からマイナス0.4%に引き下げることも決めました。 さらに、ヨーロッパ中央銀行は、各国の国債などを買い入れて市場に大量の資金を供給する量的緩和の買い入れ規模を今の月600億ユーロから800億ユーロに拡大するなど、追加の金融緩和に踏み切る方針を決めました。