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ブックマーク / sakstyle.hatenadiary.jp (97)

  • フィクションのパラドクスについて(文フリ東京ボツネタ) - logical cypher scape2

    5月1日に東京流通センターで行われる文学フリマ東京にて、 シノハラユウキ『フィクションは重なり合う――分析美学からアニメ評論へ』を発行します。 詳細は→5/1文学フリマ東京にて『フィクションは重なり合う』発行 - logical cypher scape *1 『フィクションは重なり合う――分析美学からアニメ評論へ――』 シノハラユウキ A5・188ページ、700円 文学フリマ開催概要 開催日  2016年5月1日(日) 開催時間 11:00〜17:00予定 会場     東京流通センター 第一展示場*2 アクセス 東京モノレール「流通センター駅」徒歩2分 一般来場 当日の一般来場は無料です。出店者カタログ無料配布(先着・無くなり次第終了) ブースは「チ-24」 文学フリマwebカタログ(シノハラユウキ) 配置図 元々、今回のをどうするかということについて、当初は、評論というよりは、フィ

    フィクションのパラドクスについて(文フリ東京ボツネタ) - logical cypher scape2
  • 5/1文学フリマ東京にて『フィクションは重なり合う』発行 - logical cypher scape2

    3年ぶりに文学フリマに参加します! 今回は、筑波批評ではなくシノハラユウキの個人誌で *1 『フィクションは重なり合う――分析美学からアニメ評論へ――』 シノハラユウキ A5・188ページ、700円 文学フリマ開催概要 開催日  2016年5月1日(日) 開催時間 11:00〜17:00予定 会場     東京流通センター 第一展示場*2 アクセス 東京モノレール「流通センター駅」徒歩2分 一般来場 当日の一般来場は無料です。出店者カタログ無料配布(先着・無くなり次第終了) ブースは「チ-24」 文学フリマwebカタログ(シノハラユウキ) 配置図 『フィクションは重なり合う――分析美学からアニメ評論へ――』 書は、長編評論「フィクションは重なり合う――分離された虚構世界とは何か」と付録「二次元アイドル比較」の二部構成となっています。 フィクションは重なり合う――分離された虚構世界とは何か

    5/1文学フリマ東京にて『フィクションは重なり合う』発行 - logical cypher scape2
  • 『アートオブコミックス:哲学的アプローチ』序文(文フリ東京ボツネタ) - logical cypher scape2

    5月1日に東京流通センターで行われる文学フリマ東京にて、 シノハラユウキ『フィクションは重なり合う――分析美学からアニメ評論へ』を発行します。 詳細は→5/1文学フリマ東京にて『フィクションは重なり合う』発行 - logical cypher scape2 *1 『フィクションは重なり合う――分析美学からアニメ評論へ――』 シノハラユウキ A5・188ページ、700円 文学フリマ開催概要 開催日  2016年5月1日(日) 開催時間 11:00〜17:00予定 会場     東京流通センター 第一展示場*2 アクセス 東京モノレール「流通センター駅」徒歩2分 一般来場 当日の一般来場は無料です。出店者カタログ無料配布(先着・無くなり次第終了) 今回ののテーマとして、分析美学とマンガ・アニメ批評とを結びつけようという意図があり、 分析美学におけるマンガの美学についての議論も紹介できたり論じ

    『アートオブコミックス:哲学的アプローチ』序文(文フリ東京ボツネタ) - logical cypher scape2
  • 野家啓一・門脇俊介編著『現代哲学キーワード』 - logical cypher scape2

    全10章に分かれて、キーワードごとに解説されているガイドブック。 一つのキーワードあたり、基的に1見開き2ページで書かれているのだが、内容はその2ページにぎゅっと濃縮されている感じ。 第1章 現代哲学の座標軸(野家啓一・門脇俊介) 第2章 論理(村上祐子) 第3章 知識(戸田山和久) 第4章 言語(清塚邦彦) 第5章 行為(柏端達也) 第6章 心の哲学(信原幸弘) 第7章 科学(松俊吉) 第8章 時間と形而上学(佐藤透) 第9章 価値と倫理(福間聡) 第10章 人間(小林睦) まあこんな感じで、書き手のラインナップもすごい。 編者あとがきに書かれているが、企画自体は門脇さんの生前から進められており、生前に書き遺した原稿が使われている。 第1章 現代哲学の座標軸(野家啓一・門脇俊介) 実在論と反実在論、自然主義と反自然主義など、哲学における様々な対立軸が紹介されている。 門脇『現代哲学』

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  • ジョン・パスモア『分析哲学を知るための哲学の小さな学校』 - logical cypher scape2

    分析哲学の入門書ではあるが、タイトルや装丁からイメージされるような初心者向けのではなくて、3冊目以降くらいに読むのがちょうどよさそうな。 分析哲学について全く知らなくて、一から始めたいというのであれば、 八木沢敬『分析哲学入門』 - logical cypher scapeか 青山拓央『分析哲学講義』 - logical cypher scapeの方がよい。 このは、どちらかといえば哲学者に着目して、彼らの哲学史的位置と思想の概観を大づかみで説明してくれる。 分析哲学の入門書は、どちらかといえば、テーマごとに切られることが多いので、出てくる哲学者についてもその話題の限りでしか説明されなかったりするけれど、このは、その人の全部を説明するのは無理にしても、どういう人かなんとなく分かるようになっている。 それから、目次を見れば分かる通り、なんとマルクス主義から始まり、いわゆる大陸哲学につ

    ジョン・パスモア『分析哲学を知るための哲学の小さな学校』 - logical cypher scape2
  • 限界研『ビジュアル・コミュニケーション――動画時代の文化批評』 - logical cypher scape2

    映像・動画を軸にした、様々なトピックについての各論者によるアンソロジーとなっている。 序論――「映像」をめぐる新たな言葉の獲得のために 渡邉大輔 第一章 デジタル/ネットワーク映像の「思想」 「可塑性」が駆動するデジタル映像――「生命化」するビジュアルカルチャー 渡邉大輔 第二章 「映画/史」の変貌 世界は情報ではない――濱口竜介試論 冨塚亮平 三脚とは何だったのか――映画・映像入門書の二〇世紀 佐々木友輔 スタジオジブリから「満洲」へ――日アニメーションの歴史的想像力 渡邉大輔 共同討議1 第三章 社会と切り結ぶ映像/イメージ テレビCMとこれからの広告表現 蔓葉信博 防犯/監視カメラの映画史――風景から環境へ 海老原豊 共同討議2 第四章 ニューメディア/ポストメディウムのその先へ 拡張する「アニメ」――3DCGアニメ論 藤井義允 ピクセル・ガーデンで、お散歩を――インディー・ゲーム

    限界研『ビジュアル・コミュニケーション――動画時代の文化批評』 - logical cypher scape2
  • 西村清和編・監訳『分析美学基本論文集』 - logical cypher scape2

    内容は大体タイトルの通り、ダントー「アートワールド」、シブリー「美的概念」、ウォルトン「フィクションを怖がる」といった有名論文が収録されている。 ただし、「分析美学って何?」って人は、ロバート・ステッカー『分析美学入門』 - logical cypher scape2を先に読むことをオススメする。 また、同じく分析美学の基論文としては、松永さんや森さんがnoteで公開しているモリス・ワイツ「美学における理論の役割」、ケンダル・ウォルトン「芸術のカテゴリー」 - logical cypher scape2もあわせて読みたい。 第1章 「芸術」の定義 1 アートワールド アーサー・ダントー(西村清和 訳) 2 芸術とはなにか――制度的分析―― ジョージ・ディッキー(今井 晋 訳) 第2章 美的価値 3 芸術批評における理由 ポール・ジフ(櫻井一成 訳) 4 美的概念 フランク・シブリー(吉成

    西村清和編・監訳『分析美学基本論文集』 - logical cypher scape2
  • 上田岳弘『私の恋人』 - logical cypher scape2

    上田岳弘『太陽・惑星』 - logical cypher scape2に続き、上田作品。「惑星」が芥川賞候補で、こちらは三島賞受賞。なんとなく上田は芥川賞より三島賞っぽいよな、という気はするw 今回は転生もの シリアで暮らしていた天才クロマニョン人→ナチスドイツ時代のユダヤ人ハインリヒ・ケプラー→現代の日人井上由祐と転生してきた「私」が主人公 未来のことまで全て見通して誰にも読まれないところに全て書き付けていたという点で、「太陽」のドンゴ・ディオンムのようでもあり、またこれから起こることが全て分かっているという点で「惑星」の内上用蔵のようでもある。 まだネアンデルタール人が絶滅していなかった頃、シリアの洞窟で暮らしていたクロマニョン人である「私」は、その天才ゆえに人類のその後の歴史を全て見通していた。その未来予測というか妄想というかの中で、いずれ「私の恋人」になる女性についても思い描いて

    上田岳弘『私の恋人』 - logical cypher scape2
  • 上田岳弘『太陽・惑星』 - logical cypher scape2

    新潮新人賞を受賞したデビュー作「太陽」とつづく第二作「惑星」を収録した単行 どちらも初出は『新潮』で、後者は芥川賞候補作になっており、この次の作品『私の恋人』は三島賞を受賞している。 このような掲載誌や受賞歴を見る限りにおいては、この作品や作家はいわゆる純文学に属していると、一応言うことができる。 しかし、自分がこの作品のことを知ったのは、SFのブックレビューなどを通じてであった。 そして、実際に読んでみたら、思いのほかSFであった。 まあ、純文学とSFの混淆というのは珍しいものではないが。 「太陽」はシンギュラリティSFで、「惑星」は時間SF要素もある 太陽 太陽と錬金術の話を枕にしつつ*1、現代日を舞台にして物語は始まる。隔週で風俗店に通う大学教授、たまたま彼が客になった風俗嬢は実は芸能事務所にスカウトされていたのだが云々といった話から一転、舞台はアフリカへと飛ぶ。高IQのドンゴ・

    上田岳弘『太陽・惑星』 - logical cypher scape2
  • 自衛隊を活かす会『新・自衛隊論』 - logical cypher scape2

    普段読むのとはだいぶ毛色の違うだけれど、普段あまり表だって言わないものの安保法制反対派なので、一応勉強しておこうかと。それで、伊勢崎賢治のをいくつか読んでおきたいと思って手に取った1冊。伊勢崎賢治は、『RATIO』01〜04 - logical cypher scapeで知ってそれ以来気にはなっていたのだけど、最近またよく見かけるようになったので。 伊勢崎賢治は、この「自衛隊を活かす会」の呼びかけ人の1人らしい 代表は、元防衛官僚の柳澤協二、もう1人の呼びかけ人は、政治学者の加藤朗 このは、この3人+元自衛隊幹部や政治学者の文章がまとめられたもの 基的には9条護憲の立場で、なおかつその中で自衛隊を位置づけるという考え。 人によって具体的な考え方は違うが、例えば加藤の、「自衛隊は専守防衛を徹底して海外派遣はなし、国際貢献は民間NPOで」というのが分かりやすいところか。 書の内容につ

  • グレッグ・イーガン『ゼンデギ』 - logical cypher scape2

    タイトルは、ペルシア語で「life」の意味 舞台はほぼイラン マーティンとナシムという2人の主人公の話が交互に進む 2012年の第一部と2027-2028年の第二部の二部構成 第一部では、ジャーナリストのマーティンがイランの民主化革命を取材するパートと、10歳の頃にイランから亡命したナシムがMITでヒューマン・コネクトーム・プロジェクト(HCP)の研究を進めているパートが交互に進む。 この作品が書かれたのは、2009年なので実際のイランで起きたこととは違うが、オバマなどの名前が出てきたりして、これまでのイーガン作品の中ではおそらくもっとも現実世界と近い世界が描かれている。 第一部はほとんどイランでの革命がメインであって、あんまりSF成分はない 第二部では、マーティンは第一部で出会った運動を行っている女性と結婚し、テヘランで屋を営みながら、一人息子を育てている。 第一部の終わりで、経済学

    グレッグ・イーガン『ゼンデギ』 - logical cypher scape2
  • 更科功『化石の分子生物学』 - logical cypher scape2

    古代DNAの研究についての 研究手法や研究史を中心にしつつ、様々なトピックに触れていくスタイルのため、あまり系統だってはいないが、それなりに読みやすいと思う。 まだ、それなりに新しい分野(まあ30年くらい)であり、このであげられている事例についていうと、成功例よりも失敗例の方が多いくらいなのだが、どうしてそのように判断したのかということが書かれており、科学的な事実だけが書かれたなのではなく、科学という営みがどのようなものであるか書かれたであるともいえる。 (結局、古いものを扱っていることもあり、状況証拠をつみあげてこれなら信頼できるだろ、とか、いややっぱ怪しい、とかやっていくわけで、結果的にはコンタミだった事例でも、なんで発見者が「これは物の古代DNAだ」と判断したのか、そしてなんでやっぱり信頼できないことになったのかということが書かれている) の内容をまとめていて改めて気付い

  • モリス・ワイツ「美学における理論の役割」、ケンダル・ウォルトン「芸術のカテゴリー」 - logical cypher scape2

    それぞれ、若手美学研究者である松永さんと森さんが翻訳をnoteで公開して、話題になっているもの。 M. Weitz「美学における理論の役割」|まつなが|note K. Walton「芸術のカテゴリー」|morinorihide|note これらの論文については、上記noteにおいて、訳者自身によって要約が書かれているので、要約はそちらに任せたいところ。 「芸術のカテゴリー」についてはさらに ウォルトンのCategories of Artを全訳しました。補足と解説。 - 昆虫亀 Kendall Wallton「芸術のカテゴリー」 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ 上が訳者あとがき的な解説となっており、ウォルトンに対する反論とそれへの再反論の紹介と、Laetzによる解説の紹介 下は、高田さんによる解説記事 モリス・ワイツ「美学における理論の役割」 読んでみたら、結構短い論文だった。 芸術

    モリス・ワイツ「美学における理論の役割」、ケンダル・ウォルトン「芸術のカテゴリー」 - logical cypher scape2
  • 都留泰作『〈面白さ〉の研究 世界観エンタメはなぜブームを生むのか』 - logical cypher scape2

    文化人類学者にしてマンガ家である筆者が、自ら「世界観エンタメ」と名づけた作品を取り上げ、それらの作品の面白さを分析する。筆者の専門である文化人類学の話が織りまぜられて進んでいく。 内容と直接関係ない話だが、この作者のマンガ『ナチュン』は読んでいて、現役の文化人類学者ということも知っていたのだけど、名大理学部出身だとは知らなかった。名大理学部というと、マンガ評論家の伊藤剛もそこの出身で、さらに聞いた話によると、アニメ評論家の藤津亮太もやはり名大理学部だという。その上、年齢も近い。 関係ないついでにもう一つ、泰作って「たいさく」じゃなくて「だいさく」なのも知らなかった。 世界観エンタメとは何か、というと、人間ドラマよりも世界観を重視した作品で、その世界に住みたくなるような感覚をもたらし、何度も繰り返し視聴するリピーターを生み、それによってヒットしているような作品のことである。 かなり多種多様な

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  • オキシタケヒコ『波の手紙が響くとき』 - logical cypher scape2

    4編の連作中短編からなる、SFミステリ風音響SF 武佐音研に持ち込まれる事件を、音響工学を駆使して解決するというのが、それぞれの話のフォーマットになっているが、最終話に至って、それまでの話が伏線として回収されていき、さらに話は音響工学にとどまらず、天文学や分子生物学をも巻き込む形で拡大していく。 とにかく面白い 追記(20150618) 面白さとしては、SFアイデア面と人間ドラマ面と最後の話のプロット面の3つが挙げられるのではないかと思う。 まず第一のSFアイデア 音響現象によって人間の感覚が揺さぶられるものとなっており、それが特に面白さの核となっている。 目が見えないため、エコー・ロケーション能力を訓練で修得し、音で空間が「見える」ということ 超音波のエネルギーによって、ある限られた範囲でのみでしか聞こえない音がが生まれること 音・音楽が人間の行動に影響を与えること(これはちょっと虐殺の

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  • 渡辺公暁『分析美学エスティシャン』 - logical cypher scape2

    高田さんの形而上学刑事シリーズ*1の二次創作 "分析美学エステティシャン"という推理小説を書きました - あなたのkugyoを埋葬する 都市の環境美学を題材にしたSF小説を書きました - あなたのkugyoを埋葬する 31世紀の未来、様々な科学技術の発展により、形而上学的な問題(人の同一性、時間とは何か、ロボットの責任とは)が今までになく身近になった時代。形而上学を利用した犯罪も発生するようになり、警察にも哲学的論証が求められるようになった。その名も形而上学刑事。 『分析美学エステティシャン』シリーズは、同じ世界観をもとに、美学的問題を扱う。 形而上学刑事シリーズと同じく、物語のキーポイントとして哲学的論証が出てくるのだが、これにアクションシーンなどが絡んできて面白い。 31世紀の未来が舞台で、アシモフのロボット三原則 一作目の「抽象物としての芸術作品」では、『美そのもの』という芸術作品が

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  • E.H.ゴンブリッチ『美術の物語』 - logical cypher scape2

    西洋美術史の入門として名高い1冊 実際、読みやすく丁寧でとても面白い 読み継がれる名著とはこういうものか、と また、自分は美術については19,20世紀くらいしか知らなかったので、改めて通史を読んで勉強になった。 このの特徴はいくつかあるが 「物語」としては、それぞれの時代や流派において美術の目的がなんであったか、ということを追いかける作りになっている。 ともすると、絵画などのよしあし・巧拙を「実物そっくりかどうか」で判断してしまうことがあるけれど、そもそも実物そっくりであることが美術の目的でなかった時代もある。というか、このを読んでいると、おおむね交互に現れてくるという感じがある。 エジプトがスタートに置かれているが*1、エジプトでは「見たまま」ではなく「知っている」ことが描かれた。目とはこういうもの、顔の輪郭はこういうもの、足はこういうものといった知識に従って描かれていた。 その後、

  • 土屋健『そして恐竜は鳥になった』(小林快次・監修) - logical cypher scape2

    タイトルどおり、恐竜が鳥になった過程などを追う形で書かれた、恐竜の入門書。 ハンディで、なおかつフルカラー 第1章 べ物の変化 コラム1 学名のルール 第2章 子育ての変化 コラム2 発見と発掘の現場 第3章 翼の変化 コラム3 始祖鳥は、カラスのように黒かった? 第4章 鳥の誕生 コラム4 植物と草のちがい 第1章 べ物の変化 性の話をしている第一章では、胃石の話が特に詳しくされていた。 「胃石を持っている→植物」、と即座に言えるわけではなくて、さらに条件を絞らないといけないというのを知って、目から鱗 ワニは、バラスト(重り)として胃石を飲んでいるらしい それから、鳥類の場合、植物をすりつぶす用途だけでなく、カルシウムの補給源としても使っている 胃のあたりから石が発見された場合 化石になる過程で、たまたま石がその場所にたまった可能性 バラストとして使われた可能性 カルシウムの

    土屋健『そして恐竜は鳥になった』(小林快次・監修) - logical cypher scape2
  • 吉川浩満『理不尽な進化』 - logical cypher scape2

    進化論についての言説史的な(?)エッセー(?)。どういうなのか一言で説明するのはちょっと難しいが、「何故非専門家は進化論について誤解するのか」「何故グールドは混乱した議論を展開したのか」という問いをたて、非専門家やグールドがアホだからとはせずに、進化論にはそういう罠が仕掛けられているのではないかと論じていく。 進化論という取り上げているテーマ自体は、科学・生物学ではあるが、問いの立て方や議論の展開は、人文書的であると思う。 科学哲学や生物学の哲学か、といえば、そういうところもないわけではないが、いわゆる「科学哲学」や「生物学の哲学」と書はやはり興味関心の所在が違う。 あるいは、一種の「批評」かもしれない。 批評の面白みの一つとして、「この○○を使って××を読み解くのか」という組合せの妙、みたいなものはあると思う。これが妙になるかトンデモになるかは、書き手の腕次第ということになるが。 こ

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  • グレゴリー・カリー『フィクションの本性』("THE NATURE OF FICTION")第5章 - logical cypher scape2

    フィクションとは、作者が読者にごっこ遊びさせる意図で作られたものであり、フィクションの内容を解釈するとは虚構的な作者の信念を解釈することである、というカリーの主張をもとにしたフィクションの哲学の 5章で最後となる。 グレゴリー・カリー『フィクションの性質』("THE NATURE OF FICTION")第1章 - logical cypher scape 第1章はフィクションの概念 ウォルトンのごっこ遊び説とグライスのコミュニケーション理論を組み合わせた、カリーによるフィクションの定義を検討 グレゴリー・カリー『フィクションの性質』("THE NATURE OF FICTION")第2章 - logical cypher scape 第2章は、フィクションにおける真理について ルイスによる可能世界を用いたフィクションの真理の分析を検討した後、それに対して、フィクショナルな真理とフィクシ

    グレゴリー・カリー『フィクションの本性』("THE NATURE OF FICTION")第5章 - logical cypher scape2