8年連続の上昇 44年ぶり水準に 雇用情勢の改善が続いている。厚生労働省が1月30日に発表した2017年平均の有効求人倍率は前年比0.14ポイント上昇の1.50倍となった。上昇は8年連続で、過去最高だった1973年(1.76倍)以来44年ぶりの高水準となった。また、直近17年12月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.03ポイント上昇の1.59倍となり、74年1月(1.64倍)以来、43年11カ月ぶりの高水準となった。景気回復で企業の採用意欲が旺盛となっていることに加えて、人口減少に伴い人手不足感が強まっていることが背景にある。 有効求人倍率は、厚労省が全国のハローワークの求職者数、求人数をもとに算出し、「一般職業紹介状況」として、毎月公表している。有効求人倍率は「有効求人数」を「有効求職者数」で割った数値。有効求職者数とはハローワークに登録された前月から繰り越される求職者と新しい求職者