クラブ・ミュージックが身近にあるのが、いかにもイギリス ――まず、ジョー・アーモン・ジョーンズのデビュー・アルバム『Starting Today』はいかがでしたか? 小川充「南ロンドンのシーンの熱気が伝わってくるようなアルバムで、すごくタイムリーな作品だと思いました。2月に『We Out Here』というコンピレーションが出ましたが、そこでコンパイルされていたのは、ロンドンのストリートのジャズですよね。いわゆるジャズ喫茶とかジャズ・クラブとかで聴くのとは違う、ストリート発のジャズが『We Out Here』にも、ジョー・アーモン・ジョーンズのアルバムにも入っていると感じました」 野田努「〈アシッド・ジャズ以降〉って言ってもいいと思うんですけど、UKらしい音楽をそのまま受け継いでいる感じがしましたね」 小川「いわゆるクラブ・ジャズや、クラブ・シーンとのつながりも深い人ですしね。彼のルームメイ