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ブックマーク / sakstyle.hatenadiary.jp (97)

  • グレゴリー・カリー『フィクションの本性』("THE NATURE OF FICTION")第4章 - logical cypher scape2

    グレゴリー・カリー『フィクションの性質』("THE NATURE OF FICTION")第1章 - logical cypher scape グレゴリー・カリー『フィクションの性質』("THE NATURE OF FICTION")第2章 - logical cypher scape グレゴリー・カリー『フィクションの性質』("THE NATURE OF FICTION")第3章 - logical cypher scapeの続き タイトルを『フィクションの性質』とするか『フィクションの性』とするか迷いつつも、これまで『性質』にしていたのだけど、清塚邦彦『フィクションの哲学』をパラパラしてたら『性』で訳されてたから、そっちにそろえることにした Chapter4. The Characters of Fiction 4.1. Fictional names and proper nam

    グレゴリー・カリー『フィクションの本性』("THE NATURE OF FICTION")第4章 - logical cypher scape2
  • 小森健太朗+遊井かなめ編著『声優論 アニメを彩る女神たち〜島本須美から雨宮天まで〜』 - logical cypher scape2

    ここ最近、声優にはまりつつあるものの、そんな詳しいわけでもないので、まあ読んでみた 自分もなんか書いてみたくなるよって意味では面白かった。 序論 声の現象学から声優論へ/小森健太朗 声優史概説/夏葉薫 第1章 島須美&日高のり子──八〇年代を象徴する二人の女神、それぞれの三〇年/遊井かなめ 第2章 島津冴子&石原夏織──声に呼ばれるキャラクター、声が喚起するストーリー/遊井かなめ 第3章 林原めぐみ──アブジェクシオン装置としての綾波レイ/町口哲生 第4章 宮村優子&雨宮天──ジェリコの壁はいかにして崩れるか?/遊井かなめ 第5章 川上とも子──生と死のあわいから天使の声が現れる/小森健太朗 第6章 桑島法子──ポストエヴァの時代精神/夏葉薫 第7章 堀江由衣&田村ゆかり──神話の中の二人/夏葉薫 第8章 水樹奈々&高山みなみ──歴史に咲いた二輪の花(ツヴアイ・ウイング)/遊井かなめ 第

    小森健太朗+遊井かなめ編著『声優論 アニメを彩る女神たち〜島本須美から雨宮天まで〜』 - logical cypher scape2
  • 浅田稔『ロボットという思想』 - logical cypher scape2

    認知発達ロボティクスについての。 CB2という、赤ちゃんを模したヒューマノイドは、一時期よく写真を目にしたが、それを開発したプロジェクトに関わるものが主。 この、出た当初から気になってはいたのけど、結局読まないままでいて、谷口忠大『記号創発ロボティクス』 - logical cypher scapeを読んだのをきっかけに、そういえばと思い出して、読んだ。 2010年のなので、もう5年も経っていたか……。 CB2は、写真とかはよく目にしていたから、何となく知っている気でいたけど、実際読んでみて、こんなことやってたのかー知らなかったー、というのが多かった。 浅田稔および認知発達ロボティクスというと、瀬名秀明と共著があって、けいはんなで社会的知能発生学研究会というのをかつてやっていた。阪大の浅田、石黒、東大の國吉、はこだて未来大の中島、茂木健一郎、瀬名などなどのメンバーの研究会。今、改めて

    浅田稔『ロボットという思想』 - logical cypher scape2
  • 谷口忠大『記号創発ロボティクス』 - logical cypher scape2

    ベイズによる学習を使って、カテゴリーや言語を自律的に獲得させるロボットを作ることで、「知能とは何か」という問題にアプローチするという。 作ることで対象を理解する、いわゆる構成論的アプローチについても一章を割いて解説している。 経験的なデータだけでどのように概念の獲得・学習が行われるか、ということについて、1つのモデルを提示していて面白い。 構成論的アプローチという科学哲学と、ベイズ的な確率モデルという理論でもって、新たな人工知能パラダイムを作るぞ、というとも言えるかもしれない。 ところで、個人的には、このの哲学に対する言及の仕方や距離の取り方・詰め方について気になってしまったところが多くて、この記事の後半でそれについては書こうと思う。ただし、自分が気になったところというのは、この全体の趣旨に照らせば、やや枝葉にあたるところでもある(そうでないところもあるけれど、自分が指摘したい部分

    谷口忠大『記号創発ロボティクス』 - logical cypher scape2
  • 柴田勝家『ニルヤの島』 - logical cypher scape2

    第2回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作 著者の名前と風貌で話題を読んだが、それは作品とは関係なし、作者についての情報で作品と関係しているのは、民族学専攻の大学院生ということ というわけで、文化人類学南洋SF 文化人類学南洋SFというと、『ナチュン』というマンガが実は先にあったりするけど、内容は全然違う。ただ、部分的に「あ、『ナチュン』っぽい」と思ったシーンはあった(でも、他の人はあんまりそう思わないかもとも思う)。 「死後の世界」という概念を巡る作品で、面白かった。 それぞれ視点人物と時間軸の異なる4つのパートが交互に進行する構成は、読みにくいという声もあるようだが、そして確かに「読みやすい」とは言い難いものの、小説を読み慣れてる人であれば十分読み通せるとは思う。 正確にどうなっているか読み解こうとするとちょっと大変だが、それでも後半でこれらの4つのパートはちゃんと収束していくので、そのあ

    柴田勝家『ニルヤの島』 - logical cypher scape2
  • クリストファー・プリースト『魔法』 - logical cypher scape2

    三角関係を扱った恋愛小説、と見せかけて、ファンタジーのようなSFのようなメタフィクションのような小説。記憶と語りの宙吊り感を味わう作品、か。 以前から、プリーストは読みたいなと思っていたのだけど、実際に読んだのは、長編だとクリストファー・プリースト『夢幻諸島から』 - logical cypher scape2くらい これ読んで面白かったので、よしもっとプリースト読んでいこう、と思ったのだけどもう1年経ってたのか。 『魔法』は、1985年の作品*1。プリーストのデビューは66年なので初期作品ってわけでもないけれど、かなり前の作品。 英語のタイトルは、The Glamour 日語では『魔法』とされているが、訳者によれば、英語ではこれには二重の意味があるらしい。 現代の英語では「魅力」とかいった意味だが、古い英語だと「魔法」というような意味になる。 作中では、この両方の意味合いを持っているこ

    クリストファー・プリースト『魔法』 - logical cypher scape2
  • 2014年まとめ - logical cypher scape2

    普段、1年を振り返って系の記事は書いてないのだけれど、今年はちょっと書いてみるかと思うことがあったので、書いてみた。 主にこのブログに書いたことについて。多少、このブログでは書かなかったことについても触れてるけど。 読書 実は今年は、年始に「1年で70冊読む」という目標を個人的に設定していた。 今まで、1年間で何冊くらい読んだか、というのを年末に数えたりはしてたけど、数値目標を設定したのは、今年が初めてだった。 なんか微妙な冊数だけど。 以前これくらい読んでたのが、ここ数年は50冊くらいに落ちていたので。 結果は、67冊 結果的に目標は達成していないのだけれど、11月に洋書を1冊読んでいる。およそ1ヶ月で洋書1冊というのは、自分的には初めてのことで、これは自分にとっては和書3,4冊分に相当するのではないかと思うw 自分は、わりと思いつくまま、あっちへふらふら、こっちへふらふらと、あまり方向

    2014年まとめ - logical cypher scape2
  • 阿部和重・伊坂幸太郎『キャプテンサンダーボルト』 - logical cypher scape2

    阿部和重と伊坂幸太郎の合作小説 これが面白くならないわけがない というわけで、面白かった 何でこの2人が合作小説なのか、っていう経緯とか、どういうふうに進めていったかといったことは、以下のインタビューで読める http://hon.bunshun.jp/articles/-/2856 ひたすら痛快なエンターテインメントだった 山形と仙台が舞台で 小学校時代に野球友だちだった2人の男が、30手前になって偶然にも再会して、あれよあれよというまに大事件に巻き込まれていくっていう なんか陰謀があったりして 阿部和重要素もちらほら見え隠れするんだけど、確かにこれ、阿部和重1人では書けないよなあという感じする 上にあげたインタビューで、2人で村上春樹に立ち向かうって書いてるんだけど、作中で出てくる風土病みたいな奴が、村上病なんだよなー、村上レンサ球菌 相葉時之 昔から、まあいわゆるやんちゃ系で、20代

    阿部和重・伊坂幸太郎『キャプテンサンダーボルト』 - logical cypher scape2
    woykiakes
    woykiakes 2014/12/31
    伊坂幸太郎は最初に豊崎由美が褒めていた『死神の精度』を読み始めたらつまんなくて挫折(読了出来ず)それっきりなんだよな~
  • 大須賀健『ゼロからわかるブラックホール』 - logical cypher scape2

    『インターステラ−』 - logical cypher scape2を見たので、ブラックホールの勉強 筆者がかなり何度も、正確さを犠牲にしてわかりやすさを優先したと書いているとおり、読みやすいだった*1。 後半になってくると、筆者が研究している、ブラックホールのシミュレーションの話も出てきて、まさに「ゼロから」、先端の研究まで、という感じ。 自分の場合、宇宙物理学とか素粒子物理学とかは、多少興味があって、例えばNewtonとか日経サイエンスとかでそういう記事があると読んでたりしていたのだけど、思い返してみると、ブラックホールについては、Newtonで特集とかやっていたと思うのだけど、あまりちゃんと読んだ記憶がない。 特異点と事象の地平面くらいしか、ブラックホール関連の用語も知らなかったかもしれない。 その意味で、勉強になったし、何というか、単語だけで結構かっこいいものが多くて面白かったw

    大須賀健『ゼロからわかるブラックホール』 - logical cypher scape2
  • スティーブン・ミズン『心の先史時代』 - logical cypher scape2

    スティーヴン・ミズン『歌うネアンデルタール』 - logical cypher scapeの著者による、認知考古学の観点から人類の心の進化について論じた書のポイントとなる概念は「認知的流動性」であり、これは『歌うネアンデルタール』でも出てきたものだが、そちらではあまり詳しい解説はされていなかったのと、芸術や宗教の起源についても関わるということだったので、読んでみることにした。 ちなみに、『歌うネアンデルタール』は2006年、書は1998年(原著は2005年と1996年)の著作。今からすると、古くなってしまった部分もあるが、ストーリーとしては面白い。 もうひとつ、ちなみに、著者の名前である「ミズン」だが、実際の発音は「マイズン」らしい。 認知考古学とは一体何なのか、ということで、ちょっと検索していた時に以下の記事を見つけた http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/c

    スティーブン・ミズン『心の先史時代』 - logical cypher scape2
  • 『インターステラ−』 - logical cypher scape2

    クリストファー・ノーランの宇宙SF映画 今、自分のブログ見返してみて気付いたけど、なんだかんだいって、ノーランそこそこ見ている 『メメント』、『プレステージ』、『ダークナイト』、『インセプション』 これらの感想を見てると、見終わった後に結構興奮しているのが伝わってくるなあw これらの作品と比べてみると、『インターステラー』については、そこまで見終わった後の興奮はないといえる。 しかし、決してつまらない作品ではなくて、十分面白い作品であったとは思う。 3時間近い長さがあるわけだけど、その長さを感じさせない作品だった。 オクラって英語だったのか!(お約束) 直方体かわいいよ直方体 予告編にもちらちら出てくる直方体ロボット、実は3体いて、それぞれTARS、CASE、KIPPという。声や喋り方はちょっとHAL9000っぽいが、TARSは海兵隊ジョークを飛ばすユーモアの持ち主で、CASEは寡黙ながら

    『インターステラ−』 - logical cypher scape2
  • ジョン・カルヴィッキ『イメージ』(John V. KULVICKI "Images")後半(6〜9章) - logical cypher scape2

    イメージの哲学の教科書 ROUTLEDGEのNew Problems of Philosophyというシリーズの一冊 全部で9章構成で、大きく前半と後半に分けられる。 前半については、ジョン・カルヴィッキ『イメージ』(John V. KULVICKI "Images")前半(1〜5章) - logical cypher scape2 前半では、描写について、経験説、認知説、類似説、ふり説、構造説の5つの説についての紹介がなされた。 後半では、以下の4つのテーマについて紹介される。 リアリズムと非リアリズム 科学におけるイメージ 心の中のイメージ 写真と対象の知覚 科学におけるイメージや心の中のイメージは、美学や描写の哲学ではなく、科学哲学や心の哲学において扱われるテーマであり、書でも科学哲学や心の哲学での議論に言及されているが、そのようなトピックに対して、美学・描写の哲学からアプローチし

    ジョン・カルヴィッキ『イメージ』(John V. KULVICKI "Images")後半(6〜9章) - logical cypher scape2
  • ジョン・カルヴィッキ『イメージ』(John V. KULVICKI "Images")前半(1〜5章) - logical cypher scape2

    イメージの哲学の教科書 ROUTLEDGEのNew Problems of Philosophyというシリーズの一冊 全部で9章構成で、大きく前半と後半に分けられる。 前半は、描写についての説を5つ紹介している。これらは20世紀半ば以降のもので、ゴンブリッチからの影響を受けている。基的に英語圏の話だが、とあるフッサリアンに言及がされている項目があったりする。 後半は、イメージについてのトピックをいくつか論じている。リアリズムというテーマから、科学的イメージや心的イメージといった美学ではあまり取り扱われないであろうテーマまで。 英語で、日語のより読むのに時間がかかるので、前半と後半にわけてブログに書くことにした。 後半:ジョン・カルヴィッキ『イメージ』(John V. KULVICKI "Images")後半(6〜9章) - logical cypher scape2 前半は、描写

    ジョン・カルヴィッキ『イメージ』(John V. KULVICKI "Images")前半(1〜5章) - logical cypher scape2
  • 『日経サイエンス 2014年12月号 大特集:人類進化今も続くドラマ』 - logical cypher scape2

    K.ウォン「書き換えられた進化史」 第1部 我々はどこから来たのか B.ウッド「直系祖先は誰だ? 枝の多い系統樹」 P.B.デメノカル 「気候変動のインパクト」 I.タッターソル「進化を加速したハンマー」 第2部 我々はどこが違うか B.エドガー「一夫一になったわけ」 F.ドゥ・ヴァール「助け合いのパワー」 G.スティックス「生まれながらの協力上手」 第3部 我々はどこへ行くのか S.タークルインタビュー「ネット化された霊長類」 J.ホークス「いまも続く進化」 その他 現実になる仮想現実療法 泳ぐ恐竜 スピノサウルス 2000年前のジョーク 今月の科学英語 K.ウォン「書き換えられた進化史」 特集の前書きみたいな奴 最近のトピックがコンパクトにまとめられている 21世紀以降の様々な発見によって、人類の進化史が至るところで書き換わっている、と 最古の人類化石がより古くなったし、アフリカ出た

    『日経サイエンス 2014年12月号 大特集:人類進化今も続くドラマ』 - logical cypher scape2
  • ノエル・キャロル「映画(movies)の力」(『分析美学論文アンソロジー』より) - logical cypher scape2

    映画が、他の芸術様式と比べて、より広くより強く人々を捉えるのはどのようにしてなのか、という論文 ラマルク+オルセン編『美学と芸術の哲学:分析的伝統:アンソロジー』 - logical cypher scapeに収録されている。初出は1985年。 映画についての、リアリズム的説明を退けて、画像的再現(pictorial representation)、可変的フレーミング(variable framing)、erotetic narrativeによって説明する。 また、ここでいう映画(movie)は、映画全般(film)ではなく、その中の一ジャンルを指しているが、詳しくは後述。 ノエル・キャロルはアメリカの有名な美学者で、映画研究を行っている人。 メディウムスペシフィックな議論を批判し、映画を、moving imageとして捉え直すということをしていて、いわゆる分析系じゃないだろうところでも言

    ノエル・キャロル「映画(movies)の力」(『分析美学論文アンソロジー』より) - logical cypher scape2
  • 磯崎憲一郎『世紀の発見』 - logical cypher scape2

    自分の人生は全て仕組まれたものだったのか (磯崎の「崎」は「大」でなく「立」の方だが、文字化けするのでこっちで) 近々、『赤の他人の瓜二つ』が文庫化されるということで、Amazonを見ていたら、これ未読だったのに気付いたので読んだ。 世紀の発見 「彼」は子ども時代に、巨大な機関車を目撃する、巨大なコイを目撃する。しかし、どこかから誰にも言ってはならないという声を聞いて、「彼」は誰にも話さない。 また、家で飼っていた犬が人の家の鶏に噛みついたことで保健所へ連れられるのだが、何故か戻ってくる。不思議な出来事で理由は分からないのだが、彼にはそれが母が仕組んだことのように思われる。 さらに、友人のAが、森で一緒に遊んでいたときにどこかへ消えてしまう。その後、彼はAとは一度も会っていないのだが、特に事件や事故が起きたという気配はない。 物語は、彼が建設会社に勤めて、ナイジェリアに派遣されるところまで

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    woykiakes
    woykiakes 2014/11/03
    これは読んだ。よくこんなわけわからんもんを文庫化したな…
  • レフ・マノヴィッチ『ニューメディアの言語』 - logical cypher scape2

    ニューメディアとは、CG合成の映画やコンピュータゲーム、web、メディアアートなど、コンピュータを使ったメディア(作品)の総称で、そうしたものについての美学理論入門*1 ニューメディアと(オールドメディアである)映画との連続性を検討している感じの。 アニメーションが映画の一種なのではなく、映画がアニメーションの一種、みたいなこと言ったので有名なでもある。 2001年のアメリカなので、出てくる例は分からないものも多いし(具体的にはゲームが。CD-ROM5枚組のアドベンチャーとかFPSとかが出てくる)、また古いところもあるのだけど、書かれている内容としては分かりやすいし古びてもいない。もちろん、そういう2014年の日人に分かりにくい例だけでなく、有名なハリウッド映画や、もっと日常的な例(Wordとか)も出てくる*2。コンピュータによる映像全般を扱ったもの、と考えてもいいかもしれない。

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  • 佐々木果『まんが史の基礎問題――ホガース、テプフェールから手塚治虫へ』 - logical cypher scape2

    そのタイトルどおり、まんが史の。いわゆるコマ割りマンガの起源として、ホガースとテプフェールを取り上げ、その両者の差異を見ていく。 内在的な特徴だけでなく、印刷技術や「単行書き下ろし」といった外在的な面についても注目している キャラクターの話やアニメーションとの比較なども 佐々木果はササキバラゴウの名 100ページくらいので薄いな、と思ったら、判型がめちゃ大きかった。図版が豊富で、サイズも大きく載っている。『線が顔になるとき』にも載ってたホガースの奴とかが1ページまるまる載っていたりした 序 ストーリーまんがの源流 紙の量について 手筭治虫と赤 ストーリーとコマ コマ割りまんがの父・テプフェール コマ割りまんがはどこから来たか 第1章 ストーリー・ページ・コマ 1.コマ割り表現の歴史 絵はいかに区切られたか 『ライモンドゥス・ルルス小約言』挿画 「時間性コマ配置」と「関係コマ配置」

    佐々木果『まんが史の基礎問題――ホガース、テプフェールから手塚治虫へ』 - logical cypher scape2
  • 最近読んだマンガ論の本まとめ - logical cypher scape2

    9月は、自分の中でマンガ論月間と銘打って、マンガ論のをいくつか読んでいた 結果的に、10月までかかったけど なんで、マンガ論月間やろうかと思ったかというと、きっかけは高田敦史「分離された内容」と伊藤剛「マンガのおばけ」 - Togetter [トゥギャッター] これがもう5月なので、思ってから実行するまでに結構時間かかってるけど 当初は、岩下と積ん読になってた『線が顔になるとき』を読もうと思ってたくらいなのだけど、7月の表象文化論学会で三輪さんの発表を聞いて、三輪も読もうと思い、さらに同月には『マンガを「見る」という体験』も発行されたので とりあえず読んだ順に並べると、こう ティエリ・グルンステン『線が顔になるとき』 - logical cypher scape2 鈴木雅雄編著『マンガを「見る」という体験』 - logical cypher scape2 三輪健太朗『マンガと映画

    最近読んだマンガ論の本まとめ - logical cypher scape2
  • 岩下朋世『少女マンガの表現機構――ひらかれたマンガ表現史と「手塚治虫」 』 - logical cypher scape2

    これまであまり論じられてこなかった手塚治虫*1の少女マンガを題材に、何故論じられなかったという点でマンガ言説史を論じると共に、どのように論じるかという点で「キャラ」から「キャラクター」がどのように描かれるかということを論じる。 後者については、大塚のまんが記号説、伊藤の「キャラ」「キャラクター」概念を、より分析することで概念図式を精緻にする方向で進められる。 マンガ言説史については、手塚治虫について語られる時は、どうしても手塚治虫を規範として語られがちになること(手塚との距離によって語られる)と、少女マンガについては、24年組が同様のポジションになりがちなことを指摘し、24年組以前に位置することで語られにくくなっている手塚治虫の少女マンガを取り上げる。 表現論については、伊藤剛の「キャラ」概念を「キャラ図像」と「キャラ人格」に分けた上で、それに加えて「登場人物」との三項関係から、マンガの表

    岩下朋世『少女マンガの表現機構――ひらかれたマンガ表現史と「手塚治虫」 』 - logical cypher scape2