排外的な発言目立ち、西部カルシュタット村に悩ましい課題 【カルシュタット(独西部)で中西啓介】ドナルド・トランプ次期米大統領の祖父母の出身地であるドイツ西部カルシュタット村が、「トランプ家ゆかりの地」としてメディアの注目を浴びている。だが、「開かれた村」を目指す住民には、排外的な発言が目立つトランプ氏と関連付けられることに困惑が広がっており、地元ゆかりの大物を観光資源にすべきか否か、悩ましい課題となっている。 国内有数のワイン産地にある村は人口約1200人。村内には20軒のワイナリーがあり、訪れる観光客は多い。この村で1869年、トランプ氏の父方の祖父フリードリッヒ氏が生まれた。幼少期を過ごした白い三角屋根の家が今も中心部に残る。祖母エリザベートさんもこの村の出身。大統領選の結果が判明した11月9日、各国メディアが押し寄せた。