財務省は18日、為替介入に使うお金を管理する「外国為替資金特別会計(外為特会)」が保有する米国債などの運用益(剰余金)を、2011年度予算の財源として活用する方針を固めた。 10年度の剰余金のうち、すでに使った3500億円を差し引いた1兆〜2兆円に加え、11年度に見込まれる運用益の一部も「先食い」して一般会計に繰り入れる。最大で3兆円程度を確保できる見通しで、政府は11年度予算の貴重な「埋蔵金」とする考えだ。 翌年度に見込まれる剰余金を来年度予算に当て込むのは、本来は望ましい手法ではない。しかし、財源不足のため、3500億円を繰り入れた10年度予算に続き2年連続で「先食い」を実施する方向だ。