いつも使っている路線バスがある日突然運休した。栃木県矢板市と日光市を結ぶ路線バスの運休は高校生らの通学に大きな影響を与えた。関係自治体は対応を協議し、同じ路線の認可を持つ別のバス会社に運行を要請して協力を取り付け、事態は解消した。だが、今後も運行を継続するためには自治体側の負担も必要となる。(宇都宮支局 伊沢利幸) ●運行すればするほど赤字 バスを運行していたのは矢板市に本社を置くタクシー会社。平成14年に認可を受け、路線バスの運行に参入した。ルートは、JR矢板駅(矢板市扇町)から塩谷町を経由して東武鬼怒川線新高徳駅(日光市高徳)までの約26キロ。矢板市内の高校に通学する生徒ら約50人が利用していた。 前日まで運行していたバスが停留所に掲示された「運休」の張り紙一枚で運行を休止したのは5月21日だった。 道路運輸法では事業廃止は半年前の届け出が必要だが、同社は運休前日の20日に国土交通省関
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