■ マーケットを知る -「何を」「どこまで」「どのように」 消費者のニーズが多様化して、見えにくくなった、消費者の実態がつかみにくくなった、とよくいわれます。確かに、様々な消費者がいます。日々の食事代を百円単位で切り詰める同じ一人の消費者が十万円を超えるスーツを平気で購入する時代です。同じ「20代OL」といっても、そのライフスタイルや趣味志向は、実に多様になっています。単純に世代・年代、性別、職業といった「伝統的」な切り口では、消費者を一括りにすることは難しくなっているといえるでしょう。 しかし、一方で消費者を知るための「道具」も、格段に充実してきていることも事実です。インターネットリサーチが普及し、大規模なアンケート調査も、以前に比べればかなり安価な費用で実施できるようになりました。ネット上のブログや口コミを眺めていれば、一人一人の消費者の生活スタイル全般や、ある商品・ブランドを購入した