2008年の金融危機直前に格付けで不正を行ったとして、米司法省が格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスを調査していることが今月明らかとなった。そもそも格付け会社の格付けの信憑性とは、どの程度のものなのだろうか。 昨年12月1日、ムーディーズが日本国債の格付けを従来の「Aa3」から「A1」に1段階引き下げた際、同社アナリストは「消費税の増税延期が重要なポイント」と、その理由を説明した。そのため、例えば1月7日付当サイト記事『ムーディーズの日本国債格下げ、財務省謀略説広がる 消費再増税のための売国行為か』は、同社が財務省の言いなりだとする見方を示している。さすがにそこまで格付け会社が財務省の走狗になっているとは信じたくないが、そうした噂が出るだけでも、格付け会社があまり信用されていないという証しだろう。 実は実際のマーケットでは、格付けはそれほど大きな影響を持たない。国債の信用度とい
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