体内に入ると重大な内部被曝を引き起こす可能性のある、“謎の微小球体”が東北地方から東京、神奈川にわたる広範囲に落ちている。’11年3月に大事故を起こした、福島第一原発から飛散した「セシウムボール」だ――。 【画像】スクープ撮! 関電幹部たちの「原発キャッシュバック豪邸」 放射線を発するセシウムボールの発見は、原発事故直後にさかのぼる。気象庁気象研究所(茨城県つくば市)の主任研究官・足立光司氏が語る。 「事故から2日後の3月15日に採取した大気中のチリに、いつもと違う粒子が付着していたんです」 気象研究所では、大気中を漂う微小粒子から放射能を調べるモニタリングを50年以上前から行っている。事故直後には、首都圏にも多くの放射性物質が飛んでくると予測していた。 「放射性物質が塊となって大気を覆う『放射性プルーム』が、関東地方を通過したピークは3月15日と20日。両日とも、多くの放射性物質が採取さ