「今後のご活躍をお祈りします」で締めくくられるのにちなみ「お祈りメール」と呼ばれる不採用通知。これに着目した新たな就活生応援サービスを学生起業家の久保駿貴さん(23)=兵庫県明石市=が始めた。企業に対し、言葉でお祈りするだけでなく、最終面接までこぎ着けながらあと一歩及ばなかった学生を推薦し、就活を後押しする力になってほしい-との学生目線の発想から新サービスは生まれた。(長尾亮太) 久保さんが立ち上げたベンチャー企業「ABABA(アババ)」のサービスの手順はこうだ。学生に不採用を告げるお祈りメールの中で、企業は「最終面接まで頑張ってくれた優秀な学生として推薦したい」などとアババへの登録を促す。一方でこのように集まった人材に対し、これから採用を考えている他の企業が個別に自社の選考を受けるように勧める。採用人数に応じて企業から支払われる料金がアババの収益となる。 人材のたまり場には、選考をくぐり