「結局、自分たちが声をあげたって意味がないじゃないか」。選挙が終わるたびに私のSNSのタイムラインは、同世代の女性たちが無力感をつぶやく投稿で埋め尽くされる。 確かに、未来に期待すればするほど、つらい瞬間が訪れるかもしれない。 だが、私たちの等身大の声が政策を変えることもある。 2021年11月、女子大学生たちの声が政策として実現された。子宮頚がんの予防が期待できるHPVワクチン接種の積極的勧奨が再開され、キャッチアップ接種の実施も決まったのだ。 HPVワクチンは、子宮頸がんや中咽頭がんなどの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を予防することができるワクチンで、2013年4月に小学校6年~高校1年相当の女子を対象に定期接種が開始された。しかし、当時は副反応についての情報が大きく取り上げられ、同年6月に厚生労働省は接種の呼びかけを控えるという判断を下した。その結果、多くの女性がワ