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コーヒー界で、長く“1強”として君臨してきた「スターバックス」の時代が今、転換期を迎えようとしていることをご存じだろうか。 米国では今、「コーヒーのサードウエーブ」と呼ばれる波が押し寄せている。中でも注目されるのが、「コーヒー業界のアップル」と呼ばれる「ブルーボトルコーヒー」だ。GoogleやTwitterといった名だたるIT企業も出資するなど、一大ムーブメントとなっている。 数字だけ見ると、ブルーボトルはスタバの足元にも及ばない。世界64カ国で2万店を展開し、20万人を雇用するスタバは、いまだに年率2ケタの成長を続けている。昨年度の売上高は1.5兆円にも達している。一方のブルーボトルはというと、たったの十数店舗を展開しているにすぎない。 それでも、この豆粒ほどの規模のブルーボトルが注目されるのは、そこに業界の地殻変動にかかわる重要な事実があるからだ。今回はそれについて、この記事を通して考
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――日本の水産物の資源状態についてどう思いますか。 日本各地でいろんな漁場を見せていただいたり、漁船に乗せていただいたりしています。「すギョいいっぱい獲れてる!」と思っても、実際はいつもより少ないということもあります。例年とどう違うのかは専門家や浜の方に聞くのが一番重要かなと思っているところです。 近年は日本近海の水温上昇とともに獲れるお魚の種類や旬自体が変わってしまっているとよく聞きます。たとえばサワラですね。西日本のお魚というイメージがとても強いですが、最近は三陸や日本海側の港にサワラが大量に水揚げされている光景を目のあたりにすることが多いです。漁師さんに聞くと「サワラなんてこっちでは以前はそうめったに獲れなかった」とおっしゃっていました。獲れる漁場が変わっているんですね。 旬がなくなっちゃう 多摩川のアユは秋に産卵するんですが、水温が下がりきらないので翌年の春に産卵することもあるらし
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スポット広告は確かに底打ちしたが、長期的に見ると楽観できない。テレビ業界は、ここ7~8年で5000億円近く売り上げを減らした。これはテレビ東京さんを含めた五つのネットワークのうち、一つ分の収入が消えてしまった計算だ。 パイの縮小はテレビ業界に限った話ではない。国の経済成長が止まったことと完全に連動しているわけで、わずか2兆円程度にすぎないテレビ業界のことだけをうんぬんしても仕方がない。 中国や韓国を見ればわかるように、今や国家、政府が主導して経済を牽引していく国家資本主義のような時代だ。業界内で限られたパイの取り合いをするのではなく、「日本株式会社」として国全体を成長させていくようにしなければ、あらゆる業界がますます苦しくなっていく。 考えなければいけないのは、テレビ業界がどうなるか、ということではない。日本株式会社の中の、テレビ部門がどうなるかということだ。もしテレビ業界の中だけの話をす
※対談の(上)はこちら 教育とラーニングの決定的な違い 伊藤 日本と米国は、教育とラーニングという違いがあるんじゃないかと思う。出題者が求める答えを返すと満点になるのが教育で、出題者の意図とは違うけれど、出題者をひっくり返すほどの答えなら満点になるのがラーニング。日本はまさに教育国家でしょう。権威にいかに従うかを教えている。規格品をつくる工場労働者を育成するためには必要かもしれませんが、多様化の時代になり、オリジナリティが求められるようになると、権威に従う人材より「それはちょっと違うんじゃない」と言える人材のほうが重要です。 波頭 メディアラボでは、どういうカリキュラムになっているんですか? 伊藤 1人ひとりが自分でやりたいことを決めます。先生は学生をコーチングするという役割で、主体はあくまでも学生ですね。興味があることだから、積極的に、深く勉強する。でも日本では、興味があるから勉強すると
先日、ビジネススクールのグロービスが年に1度開催している全校挙げてのイベント「あすか会議」で、「仏教とマネジメント」というテーマのセッションを担当させていただきました。 グロービスに通われている意識の高いビジネスパーソンの方々とも、さまざまな対話をさせていただいたのですが、ある方がこのような質問をされました。 「自分がこれまでお話を聞いたすばらしい経営者の皆さんが口をそろえて言うのは、“リスクを取れ”ということです。それはつまり、とにかく失敗を恐れず挑戦しろということでしょうか?」 ”リスク”の本当の意味とは いかがでしょう。トップ経営者の方々が「リスクを取れ」というメッセージで言いたかったことは、とにかくリスクの高い事業に挑めということでしょうか? とにかく大きなリターンを目指して起業すればいいということでしょうか? 私はそうではないと思います。リスクとは一般に、「ある行動によって危険に
教授も授業料も下宿代もいらない もちろん、オンライン教育で教育のすべてがカバーできるものではない。ナマ授業はオンライン授業に比べたら、はるかに大きな効果がある。大学教育において、教授とのフェイストゥーフェイスで学ぶことは、オンラインでは得られないものがあるのは確かである。また、大学とは学ぶだけのところではなく、生涯にわたる友人ができる場でもある。 しかし、日本の大学、いや、小学校から高校も含めて学校全般が、フェイストゥーフェイスの教育、先生と生徒が本当に触れ合う教育をしているだろうか? また、学校が友人をつくり、友情を育む場になっているだろうか? 暗記重視、知識偏重をメインとし、試験にさえ受かればいいという日本の教育なら、すべてオンラインに置き換えても支障はないはずだ。高校の受験授業なら、東進ハイスクールの林教師の衛星授業をやったほうがよほど効果があるだろう。つまり、日本のほとんどの高校教
──ヤンキー文化のマイナス面をどう打破するべきでしょうか。 近代的な個人主義を再インストールすることだと思う。 体罰が強要されるのはスポーツマンの個人主義が認められていないせいだ。技量の不足は未熟さの表れであり、未熟な人間の権利は制限されて当たり前と考えてしまう。 学校で教える徳目(道徳の内容)から協調性を外すことが必要かもしれませんね。協調性だけを強調するカルチャーが、ムラ社会におけるいじめのロジックを補強している。一人だけ変わったことをするやつはいじめていいという話につながっている。 あくまでも個人の権利を尊重することが最優先事項で、協調性は2番目か3番目に大事であると教育しないと、いつまでたってもヤンキー的な、個人よりも集団を優先する論理がまかり通ってしまう。個人よりも家族、個人よりも地域、個人よりも学校。今起きている問題はすべてこのロジックに起因している。 ただし日本的集団主義のカ
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