アスペルガー症候群の障害の一つとして「対人的相互作用の質的な障害」と呼ばれるものがあります。もう少し日常的な表現に置き換えると「共感性の部分に課題がある」というような表現をする場合があります。状況に応じて、他者がどんな気持ちでいるのかが想像しにくいことを表現して、共感性の障害と呼ぶことがあるということです。 一方で、「サイコパス」と呼ばれる人々がいます。これは、凶悪犯罪の犯人がサイコパスだった、というような不本意な文脈で登場することが多い人々です。サイコパスも共感性が障害されていると説明されます。サイコパスの場合は、嘘をつくことに抵抗がない、良心の呵責・罪悪感がない、他者が苦しんでいてもなんとも思わない(むしろ喜ぶことがある)、というような意味で共感性が障害されていると説明されます。そのため、刑務所で服役している囚人の中にはサイコパスの割合が非常に多いと言われています。 サイコパス・インサ