お断り この記事は『Software Design2022年3月号』の「第4章:電子署名のプロセスを体験 Pythonによる楕円曲線暗号の実装」の入稿記事を技術評論社のご好意で公開したものです。 元はLaTeXだったのをマークダウンに修正し、二つに分けています。 記事中のサンプルコードはサポートページからダウンロードできます。 はじめに この章では楕円曲線を用いた鍵共有や署名をPythonで実装します。実装するために必要な数学は随時解説します。 動作確認はPython 3.8.10で行いました。 コードは動作原理を理解するためのものであり、細かいエラー処理などはしていません。 プロダクト製品などで利用できるものではないことをご了承ください。 用語のおさらい 楕円曲線暗号の位置づけ まず最初に用語の確認をします。 「暗号」は複数の意味で使われます。 一つは「データを秘匿化するために、他人に読
Cracking Codes with Python Cracking Codes with Python teaches complete beginners how to program in the Python programming language. The book features the source code to several ciphers and hacking programs for these ciphers. The programs include the Caesar cipher, transposition cipher, simple substitution cipher, multiplicative & affine ciphers, Vigenere cipher, and hacking programs for each of th
この頃、SSLの暗号化などにストリーム暗号RC4を使わないほうがいいといった話がよく聞かれるようになった。 2013年版のCRYPTREC暗号リストでも128bitのRC4が「運用監視暗号リスト」に入っているし、先日には、Microsoftからストリーム暗号RC4を使わないようにというセキュリティアドバイザリが出ている。 CVEとしては今年の3月に出ているようだ。 NVD: Vulnerability Summary for CVE-2013-2566 JVNDB-2013-001910 そこで、ここでは実際にPythonでRC4を実装し、RC4の脆弱性に関する簡単な例を再現してみる。 ストリーム暗号とは何か 暗号には大きく分けて公開鍵暗号と共通鍵暗号がある。 公開鍵暗号は、他人に見られても大丈夫な鍵(公開鍵)と自分だけが知っている鍵(秘密鍵)のペアを使って暗号化するもので、代表的なものに
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