読みたい本が、どこの図書館にあるのか。こんな要望に応えてくれるインターネットの蔵書横断検索システムを、中津川市坂下、ソフト開発会社代表吉本龍司さん(27)=写真=らが開発した。従来のシステムは各県ごとに検索をする方法が主流だったが、新しいソフトは、同じパソコン画面から複数の県の図書館の蔵書を一度に検索できるため、利用者の使い勝手が良くなっているという。(藤井守人) システムの名称は「カーリル」。本を借りるという意味で名付けたという。 米カリフォルニア州でインターネット向けのソフトを開発しているNota(ノータ)社の洛西一周社長(27)の呼びかけで、吉本さんや京都府、神奈川県などに住むプログラマー、デザイナーら計6人が今年1月から開発を始めた。 今春、全国約4300館の図書館の蔵書データを統合し、無料の横断検索サービスを開始した。現在、横断検索できる図書館は計4400館に増えた。 これまでは