Published 2022/01/05 12:10 (JST) Updated 2022/01/05 14:29 (JST) 南北に約82キロ。国内離島の中でも屈指の面積を誇る対馬は、豊かな自然に恵まれ、山登りが人気だ。中でも最南端の神崎(こうざき)半島では、大海原の絶景とユニークな伝承を同時に楽しめる山歩きコースがあるという。記者も参加してみた。 ■ごつごつした岩 昨年12月18日午前。対馬市厳原町浅藻地区の山道前に小学生から70代までの男女30人弱が集まった。半島の端にある神埼(こうさき)灯台まで片道約5キロのコース。ツアーを企画した地元郷土史家の小松津代志さん(73)を先頭に一行は出発した。 木々に結び付けられたリボンやロープを目印に、シイやカシなどがそびえる原生林の山道を進む。ひんやりとした空気が清らかに感じられて気持ち良く、思わず背伸びしたくなった。 先へ進むほどに足場にはごつ