大きく長くなっていく新しいメディアが登場すると、最初は大きく長くなるという法則があります。その後、ほとんどの人間が快適だと思う長さに集約されていきます。 映画やら書籍やら、だいたいそういう感じですから、今回は明治の小説(講談速記本)を題材にして、長くなっていく過程を見ていきましょう。 今後新しいメディアが登場した際には参考になると思いますよ。 石川一口の場合創作の世界には時折化け物みたいなのが出現し、圧倒的に素晴しい作品を作り上げてしまう。そういう作品は当然後の世に残ります。それを読んだ人々は、当時の水準をはるかに超えた作品を、当時の平均的なものだと考えてしまいがちです。その結果、時代のイメージが狂ってしまうという問題がままあります。 そんなわけで、今回は一人の才能控えめな作家『石川一口』に絞り、物語の長さの変化を見ていくことにします。ちなみに誰も知らないと思うので軽く紹介しておくと、石川
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