東京医科大では現役と1・2浪の男子に行う加点を女子にはしないことで、女子の合格率を抑えていた。 だが、問題はもっと手前にもある(写真はイメージです)。 GettyImages/D76MasahiroIKEDA 医学部の女性減点問題についてのレポートを発表したのは、京都大学客員准教授の瀧本哲史さんが顧問を務める学生ゼミナール瀧本ゼミだ。同団体は東京医科大学の不正入試が発覚する前の2017年からこの問題について調査を重ねてきた。 「ゼミのメンバーをリクルートするとき、医学部の女性は本当に優秀な人が多い。なぜかと考えていた中で、『女性の方が入試の合格基準が厳しい』という医学部関係者の声を聞きました。7勝7敗の力士が最終日になると勝つ確率が統計では説明できないくらい高い、偶然ではなく八百長が行われているからではないか。そんな計量経済学の有名な論文があります。医学部入試も性別によって偶然では説明でき