http://martinfowler.com/bliki/SacrificialArchitecture.html 会議の席であなたは考えている。自分のチームが二年間かけて書いてきたコードのことを。そして決断に至る。いま打てる最善の手は、あのコードをすべて投げ捨てまったく新しいアーキテクチャを再構築することだ。死にゆくコード、それに費やした時間、自分が下し続けてきた判断。この決断は、あなたをどんな気持ちにするだろう? 多くの人にとって、コードを捨てるのは失敗の証だ。ソフトウェア開発の探索的な性質を考えれば、わからない判断ではないかもしれない。けれど失敗には違いない。 ところが、いま書ける最良のコードは二年経ったら捨てるつもりのコードだということはよくある。 私たちは偉大なコードとして長命なソフトウェアを思い描くことが多い。私は 1980 年代に生まれたエディタでこの記事を書いている。ソフ