アラン・ケイ先生が目指すのは「すべてを含んだシステムを2万行以内に書く」こと まつもとゆきひろ氏:こんにちは。まつもとゆきひろです。「Matzチャンネル」19回目になりますが、前回の放送の中で「アラン・ケイ先生が『あらゆるシステムは1万行以内に書かれるべきだ』というふうに言った」というエピソードを紹介したんですけれども、「Twitter(現:X)」とかで指摘を受けて確認したらだいぶ間違いがありましたので、慎んで訂正させていただきます。 まず、アラン先生の発言そのものは、STEPSというシステムに関連するものだったんですけれども、「1万行」じゃなくて「2万行」だったそうです。「2万行あればだいたい本1冊に収まるので、人間が理解できる」というような文脈で話されたんだそうです。1万と2万は倍、半分。オーダーは違わないにしても、でもちょっと違うかなという気がします。 さらに、このSTEPSですが、
![「すべてを含んだシステムを2万行以内に書く」は不可能に近い まつもとゆきひろ氏が示す、アプリの現代的で現実的なスケール](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d820cd2aa43072f74c082a77be66b5645ce5d96e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimg.logmi.jp%2Farticle_images%2FTU5b8erAqTSq17hpGYkFuN.jpg)