柔道全日本女子の暴力問題を受け、日本オリンピック委員会(JOC)が暴力撲滅に不退転の決意で取り組む指針を記した英文の声明を海外メディアに向けて出したことが2日、分かった。JOCが英文の声明を出すのは異例。20年夏季五輪の東京招致を目指す上でも海外メディアにJOCの決意を発信する重要性を考慮した。 JOCの竹田恒和会長は「日本メディアの報道は海外にも流れているが、JOCとしての姿勢を直接、海外に発信していくことが重要と考えた」と述べた上で、五輪招致に向けても「JOCの責任として(暴力撲滅に)取り組んでいることをきっちり説明したい」と強調した。 声明では、柔道のみならず、各競技団体の実態調査に乗り出すことなどを説明。今回の問題は、海外主要メディアも積極的に報道するなど、高い関心を集めている。【藤野智成、井沢真】