「相対(あいたい)取引価格が11%上がっており、店頭でも1割くらい上がっている」と農水省農産局農産政策部の担当者(写真はイメージ:アフロ) コメに異変が起きている。一部のスーパーの販売棚から商品が消え、「おひとりさま1点まで」と購入制限のお願いも出るなど、テレビや新聞などが相次ぎ「コメ不足」と報じている。何が起きているのだろうか。 【悲惨!】食物が輸入できない時は「イモを毎食食べれば1日に必要なカロリーは摂取できる」と農水省… こうした状況を示唆しているのが、農林水産省が毎月公表しているコメの民間在庫の水準。昨年産のコメで、今年6月末の民間在庫が156万トンとなり、前年同月に比べて41万トンも減少。統計開始の’99年以来で最低水準という。 その背景には、異常な気象がコメの生育に影響したことや、食料品価格が軒並み高騰する中で、相対的に値上がりが緩やかなコメに消費者がシフトしていることがあると