はじめに Go 1.23 で iter パッケージが導入されました。この iter は抽象化されたイテレータを示す仕組みと実装です。未だどの様に活用して良いか分からない方もいると思いますので、使い方を簡単に解説しようと思います。 概念 iter パッケージは、現状は for-range でのみ利用可能です。スコープにコンテキストを持ったロジカルな列挙可能オブジェクトと、それを別のスコープにて for-range でイテレートする際に便利です。 これまでであれば、こういった実装は goroutine と channel を使いスコープを分割させる事で実装してきました。 package main func iter1[T any](a []T) func() (T, bool) { ch := make(chan T) go func() { defer close(ch) for _, v