【南極海】 日本の捕鯨船団を追跡し、南極海を就航中の国際環境保護団体グリーンピースのキャンペーン船エスペランサ号(オランダ船籍、2076トン)は、昨日、南極を回遊するザトウクジラの声の収録に成功した。ザトウクジラは変化に富んだ声を発することで知られており、その多くは繁殖期のラブソングだとされ、科学者や愛好家が多くその“歌”を収録している。ザトウクジラは赤道付近で子を産んだあと回遊し、南極海で食餌を行う。したがって、南極海を回遊するザトウクジラの発する声の収録は世界的に極めて希少(注1)。 「私達は50頭を越える食餌中のザトウクジラに囲まれていた」と、エスペランサ号に乗船するグリーンピースの科学調査担当リアンドラ・ゴンサルヴェイスは語り、「食餌中に発する声を収録する貴重な機会だった。クジラの南極海での生態はまだ不明な点が多くあり、今回収録された声は、昨年10月半ばから年末まで行った衛星追跡調