【ソウル=名村隆寛】発生からまる2日が過ぎた韓国南西部、珍(チン)島(ド)(チンド)沖での旅客船が沈没事故で、沈没後に会員制交流サイト(SNS)や携帯電話に救助を求める行方不明の高校生を名乗る書き込みやメッセージが出ていたが、これらすべてが虚偽の内容であることが明らかになった。韓国の警察が18日までに発表した。 事故発生日の16日夜、SNSなどに「助けて」などと閉じ込められた船内から救助を求める高校生を名乗るメッセージが出た。これを知った行方不明者の家族は「わが子が生きている」「早く助けてくれ」などと海洋警察に対し必死に求めていた。 一方で、発信元が確認できず不審な点があったことから、メッセージに対しては懐疑的な見方も少なくなかった。 警察では行方不明者全員の携帯電話の通話記録を調査。メッセージは沈没後に時間がたってから送信されたものであることが分かった。警察は、船が沈没した16日正午以降