【ロンドン時事】16日午前のロンドン外国為替市場では、世界経済の先行き不透明感を背景にリスク回避の円買いが加速し、円相場は1ドル=115円台後半に急伸している。正午現在は115円70〜80銭と、前日午後4時(118円35〜45銭)比2円65銭の円高・ドル安。 円はロンドン市場の早朝に117円を割り込んで116円台に入ったが、その後も原油安やロシアの通貨ルーブル安、ギリシャの政情不安などを背景にじわりと水準を切り上げ、昼前にはあっさりと115円台に突入した。 ルーブルなどの新興国通貨は朝から対ドルで下げているが、このところ対ドルで下落していた円やユーロ、ポンドなどはリスク回避目的の買い戻しが優勢。市場関係者の間では「あすの米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えて市場が神経質になっている上、年末で市場参加者も減っており、相場が一方向に走りやすくなっている」(邦銀筋)との声が聞かれ