「トランプ王国」を行く:10 @ケンタッキー州アイネズ ペンシルベニア州からさらに南へ、ケンタッキー州の街アイネズ(Inez)をめざす。街に入ると、トランプ氏を支持するポスターに何度も出くわす=写真① アイネズは、半世紀ほど前の1964年、「貧困との戦い」を宣言した民主党のジョンソン大統領がヘリコプターで降り立った街。全米メディアが同行し、大統領と失業した炭鉱夫の面会を報じた。おかげでアイネズは「アパラチアの貧困の代名詞の街」になった。 アイネズでやっと食事のできそうなダイナー(食堂)を見つけた=写真②。目立った看板もなく、米国旗が壁に掲げられている。 平日の午前10時前。すでに地元のお年寄りが6人集まって、コーヒーを飲んでいた。周囲の別のテーブルの客も含め、全員が白人の高齢男性で、カントリー・ミュージックの人気歌手ドリー・パートン(Dolly Parton)の話で盛り上がっていた=写真③
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