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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/yoshi_swe (26)

  • 内部告発者を辞職に追い込もうとした国連のスキャンダル - スウェーデンの今

    昨年から今年にかけて大きな注目を集めた国連スキャンダルがある。停戦監視ミッションのために派遣された外国兵による人権侵害事件に対し、スウェーデン人の国連職員がその解決のために早急な行動を取ったにも関わらず、彼の所属する組織がその行動を良しとせず、彼を辞職に追い込もうとした事件である。国連の組織のあり方に疑問を投げかける大きなスキャンダル事件となった。 スウェーデン出身の国連職員はアンデシュ・コンパス(Anders Kompass)という、現在60歳の男性だ。若い時からラテンアメリカに興味を持ち、最初の頃はNGOの現地スタッフとしてフィールドで働きながら経験を積み、その後、スウェーデン外務省や国連に採用され、ラテンアメリカ貧困改善や紛争仲介に携わってきた人物である。 アンデシュ・コンパス(Anders Kompass) <写真の出典: Dagens Nyheter 2015-11-27> 2

    内部告発者を辞職に追い込もうとした国連のスキャンダル - スウェーデンの今
    yajifun
    yajifun 2016/07/27
    “アンデシュ・コンパス(Anders Kompass)”
  • パナマ文書をめぐるアイスランド首相インタビュー - スウェーデンの今

    今週日曜日の夜7時半、公共テレビSVTのニュースを見ていた。通常であればニュースの最後に天気予報があり、そのまま地方ニュースにバトンタッチをするのであるが、この日は天気予報のあとにニュースキャスターが再びニュースを読み始めた。そのニュースの内容は、アイスランド首相に資産隠しの疑いがあることが明らかになったこと、そして、その疑いはパナマの法律事務所から漏洩した膨大な数(1100万)の文書から明らかになったこと、さらに、その文書は世界的なジャーナリスト・ネットワークであるInternational Consortium of Investigative Journalists (調査ジャーナリスト国際連合:ICIJ)がこれまで長期にわたって分析してきたものであり、SVTのジャーナリストもそのネットワークのメンバーであったこと、そして、そのネットワークの定めた世界共通の解禁日時はその日の夜8時で

    パナマ文書をめぐるアイスランド首相インタビュー - スウェーデンの今
  • 難民受け入れ状況について(その3) - スウェーデンの今

    前回2回にわたり、スウェーデンにおける難民受け入れ態勢について説明してきたが、すでに書いたように現在の切迫した問題は、庇護申請をした難民に提供する住居が足りないことである。これに関連した出来事について、付け加えておきたい。(原稿は10月末に書き上げていましたが、掲載が遅くなりました) 前回の記事: 2015-11-24 難民受け入れ状況について(その1) 2015-12-01 難民受け入れ状況について(その2) 庇護申請中の難民に対する住居は、移民庁がその提供に責任を負っている。移民庁は主に、難民を収容できそうな施設を持っている業者と契約を結んで、住居の確保を行っているが、それでも十分な住居が確保できない現在のような状況下では、スウェーデン各地の自治体にも難民の住居として使えそうな施設がないかどうかを相談し、できる限りの数の確保に努めてきた。 移民庁からのそのような要請を受けて、廃校になっ

    難民受け入れ状況について(その3) - スウェーデンの今
  • 難民受け入れ状況について(その2) - スウェーデンの今

    前回の続き 11月の後半に入ってからも、スウェーデンに辿り着いた難民に提供する仮宿舎の数が大幅に不足。スウェーデンの南端にある国境の町マルメでは移民庁のレセプションや見市会場(メッセ)を宿舎として開放したものの、それでも足りず、日によっては屋外で夜を越さねばらならない人が発生する可能性があったが、幸いにも近隣にあるイスラム教のモスクやキリスト教の教会が難民を収容してくれた。 前回も触れたように、EUの他の加盟国が今回の難民問題に対してスウェーデンやドイツなどと同じくらいの積極さで取り組みを行っていれば、状況はもっと異なっていたであろうし、スウェーデン政府やドイツ政府にとっても、それが逼迫する窮状を打開するための鍵であった。しかし、EUが共同で取り組むはずの難民政策は名ばかりだった。そのため、自国の難民受け入れ態勢のキャパシティーが限界に達したと判断したスウェーデン政府は、ドイツ政府と同じ

    難民受け入れ状況について(その2) - スウェーデンの今
    yajifun
    yajifun 2015/12/03
    難民を受け入れる為に必要な施策
  • 難民受け入れ状況について(その1) - スウェーデンの今

    前回の更新から長い時間が経ってしまいました。とても忙しく、更新のための時間がなかなか取れません。 ------ 9月以降のスウェーデンの難民受け入れ状況についてまとめておきたい。8月から9月初めにかけての一連の出来事が契機となり、ヨーロッパにはシリアやイラクなどからたくさんの難民が殺到することになったが、ドイツに続いて、スウェーデンもたくさんの難民が庇護申請を行っている。申請数は9月以前の段階でも例年以上の数を記録していたが、9月以降になりその増加が顕著となった。 1984年から今年までの庇護申請者の数 <グラフの出典> Dagens Nyheter 2015-11-10 9月以前の段階では、今年全体の庇護申請者の数は8万人ほどになると予想されていたが、申請者のその後の急増のため、10月の段階で予想が14~19万人へと大幅に上方修正された(メインシナリオは16万人)。 ちなみに、今年のよう

    難民受け入れ状況について(その1) - スウェーデンの今
    yajifun
    yajifun 2015/12/03
    “スウェーデンの受け入れ態勢のキャパシティーを考える上で重要な参考になるのは、1990年代前半の受け入れ数だと考えていたが、今年は既に10月の段階で1992年の記録を上回った”
  • 記者会見でジャーナリストが事前に質問を提出することについて - スウェーデンの今

    先日、安倍首相が国連で開いた記者会見で、シリア難民の問題を質問され、チンプンカンプンな答えしかできなかった件について、ネット上のある記事が「出来レースだ」と批判していた。記者会見で質問できるメディア会社があらかじめ決められ、しかも、質問内容の事前提出が首相官邸側から要求されており、首相はそれらの質問に対してあらかじめ用意された原稿を読み上げていただけだったという。しかし、ロイター通信とアメリカ公共放送NPRの外国記者が、あらかじめ提出していた質問内容に加えて、追加の質問をしたために安倍首相はまともな答えができなかった。そして、その追加質問の一つがシリア難民の問題だったという。 米記者から「出来レース」批判された安倍首相国連会見 この記事を掲載したサイトは、大手のメディアではなく、小規模のメディアサイトのようだ。この手のサイトは、大手メディアが伝えない有益な情報を提供してくれることがある反面

    記者会見でジャーナリストが事前に質問を提出することについて - スウェーデンの今
    yajifun
    yajifun 2015/10/11
    最近NHKによる首相会見の生中継が非常に増えた印象。6時台の地方ニュースを中断して行われ7時の全国ニュースで再度まとめが報じられる。毎度コントロールされた記者会見という感じがする内容。
  • スウェーデンの食品庁が「コメの摂取制限」を勧告したことについて - スウェーデンの今

    火曜日、スウェーデンにおいて品の安全性を監督する役割を担う品庁は、一般市民に向けた物摂取に関する勧告のうち、コメの摂取についての勧告を変更した。変更内容は ・6歳未満の子どもにはライスクッキーをべさせないこと。 ・6歳以上の子どもを含む全ての子どもは、コメやコメからできた品(牛乳粥、ビーフン・春雨、朝シリアルなど)をべる回数を一週間にせいぜい4回までに留めること。 ・大人でも、これらの品を毎日べている人は、摂取量を減らし、週にせいぜい6回までにするよう努めること。 ・コメをべる場合は、玄米ばかりをべないようにすること。 という勧告も出されていた。 これらの勧告の理由は、コメには他の品よりもはるかに高い濃度の無機ヒ素が含まれているからだという。 コメといえば、日ほどでないにしろ、スウェーデンでもジャガイモやパスタ、スパゲティーの代わりに鍋で茹でてべることがある。外

    スウェーデンの食品庁が「コメの摂取制限」を勧告したことについて - スウェーデンの今
    yajifun
    yajifun 2015/09/30
  • 難民受け入れに対する世論が変化 - スウェーデンの今

    ここ数ヶ月間、ほぼ毎日のようにニュースで見聞きしてきた難民の悲劇。北アフリカやトルコからヨーロッパに渡ろうとする難民が地中海で遭難したニュースや、周辺国での難民キャンプの惨状を伝えるニュース、そして、ギリシャやイタリアに何とか辿り着いたもののそこで立ち往生してしまった難民のニュース、さらに、フランスのカレー海峡で足止めにされた難民・・・。 もう、日常茶飯事のニュースとなり、聞き流してしまう人も多くなってしまったかもしれない。今年に入ってからは、普段はヨーテボリを拠点にスウェーデン近海をパトロールしているスウェーデン沿岸警備隊の巡視船ポセイドン号が、EUによる地中海での難民救難作戦に参加したこともあって、現地からの様々な報道やドキュメンタリーがスウェーデンのテレビで放送されたものの、それがFacebookなどで大きく話題になったり、シェアされたりすることはなかった。 しかし、9月2日(水)に

    難民受け入れに対する世論が変化 - スウェーデンの今
    yajifun
    yajifun 2015/09/19
    “2014年にスウェーデンに受け入れられたシリア難民のうち、37%は大学教育保持者であり、この割合は、スウェーデンの失業者全体における大学教育保持者の割合よりも高い” なるほどこういうことが論点になるのか
  • スウェーデンの路上で見かける物乞いの人々について - スウェーデンの今

    中東や北アフリカの国々からヨーロッパへ渡航する難民の数が増え続けていることが、ヨーロッパをはじめ世界の国々の大きな課題となっている。中東からは特に内戦の続くシリアからの難民がここ数年、大きく増えている。 スウェーデンはシリアからの戦争難民を積極的に受け入れており、受け入れ数を見るとドイツには及ばないものの、ドイツよりも遥かに人口の少ない国であるため、人口比で見た場合にはヨーロッパの中で一番多くのシリア難民をスウェーデンは受け入れている。そのため、スウェーデンの難民受け入れ政策に対して、世界各国で大きな関心が持たれている。シリア難民の積極的な受け入れの是非についてはスウェーデン国内でもいろいろと議論されてきたし、昨年9月の総選挙のキャンペーンでも何度も話題にのぼった。 一方、私が先日、日に滞在した時に日人の学生の方からこんな声も耳にしたが、これは大きな誤解である。 「この間、ストックホル

    スウェーデンの路上で見かける物乞いの人々について - スウェーデンの今
  • スウェーデンの新紙幣のデザインが発表される - スウェーデンの今

    スウェーデン中央銀行は、今年から来年にかけて導入される新紙幣・新硬貨のデザインを発表した。 現行の紙幣は30年ほど前に導入されたらしいが、今回の新紙幣のデザインは「文化人」がテーマで、作家や映画監督、俳優、歌手、国連職員など、世界的に知られる人物がモチーフに選ばれた(人選は既に数年前に発表されていた)。また、それぞれの人物に関連のある地方の風景がバックグラウンドに用いられ、スウェーデンの多様な風土を反映する配慮もなされている。(とは言っても、ストックホルム以北は「ノルランド」だけだが・・・) 出典:スウェーデン中央銀行のHP 【 20クローナ紙幣 】 童話作家 アストリード・リンドグレーン(Astrid Lindgren)。現行紙幣と同じ紫色。 スモーランド地方特有の岩のゴツゴツした田園風景や森林 【 50クローナ紙幣 】 スウェーデン西海岸・ヨーテボリを代表する歌手・作家 エーヴェット・

    スウェーデンの新紙幣のデザインが発表される - スウェーデンの今
    yajifun
    yajifun 2015/02/17
    “高額紙幣が使われる機会というのは、主にマネーロンダリングや、銀行や国税庁に捕捉されたくない怪しい商取引” そういう面があるのか~
  • 9月のノルウェー農業視察(その2) - スウェーデンの今

    今年9月上旬にノルウェーを訪ね、1986年のチェルノブイリ原発事故で高い濃度の放射性物質が降下した2つの地域を訪ねた。 【前回の記事】 2014-10-24: 9月のノルウェー農業視察(その1) これらの地域は丘陵・山岳地帯であり、土地が非常に痩せているので、有効な活用の仕方として歴史的に牛・羊・ヤギ・トナカイの放牧が行われてきた地域である。チェルノブイリ原発事故にともない土壌や牧草が放射性セシウムで汚染されたため、1986年はこの地域で生産されたほとんどの畜産・酪農品(牛肉、牛乳、羊肉、ヤギ乳、トナカイ肉)が廃棄処分になった。その後、様々な対策が試行錯誤の中で実行され、効果が上がったものはその後も続け、また、その効果を最大にするための実験が行われていった。 ノルウェーで実際に取られた主な対策は以下のようにまとめられる。(スウェーデンにおけるチェルノブイリ事故後の反省・経験をまとめた報告書

    9月のノルウェー農業視察(その2) - スウェーデンの今
  • 9月のノルウェー農業視察(その1) - スウェーデンの今

    9月7日から11日にかけて、ノルウェーへ視察に行ってきた。ノルウェーは1986年のチェルノブイリ事故によって、スウェーデン同様、局所的に高い濃度の放射性セシウムが降下し、その後の対応に追われた。セシウムが降下した地域は畜産・酪農の盛んな地域であったため、農産品の汚染を減らすための様々な対策が試行錯誤の中で考案され、その結果や経験は時間とともに蓄積されていった。その経験や知識をぜひ福島の復興に生かしてほしいということで、ノルウェー政府とノルウェー放射線防護庁は、福島とノルウェーの住民・農業生産者同士の交流を進めており、その一環の視察だった。 私は、通訳のサポートして同行。ノルウェー語の通訳は別にいるものの、視察が大人数のため2つの車に分かれて移動することも多く、もう一人通訳がいたほうがよいことで加えてもらった。私は2年前の2012年にもノルウェー放射線防護庁の人と一緒に、ノルウェーの被災地域

    9月のノルウェー農業視察(その1) - スウェーデンの今
  • ストックホルム沖の群島海域における領海侵犯疑惑 (その1) - スウェーデンの今

    ストックホルム沖の群島海域における領海侵犯疑惑について、国内外で大きなニュースになっている。私もニュースを追っているうちに、サスペンス小説を読んでいるかのようにワクワクしてきたので、これまでの流れを簡単にまとめてみたい。時間がないので、走り書きであることをご了承いただきたい。 ◯ 事件の流れ 【 10月17日(金)夕方 】 スウェーデン国防軍は、ストックホルム沖の群島海域の一つ、Kanholmsfjärden(カンホルムス・フィヤルデン)において大規模な軍事作戦を始めたと発表。その海域において「外国勢力による海中活動が行われているという情報を入手したため」であり、その情報は「信頼のおける情報源から得られた」と説明した。 作戦には海軍の新型艦Visbyや旧型艦Sundsvallなど、対潜哨戒や爆雷投下の能力を持つ艦船や小型艇などが参加。参加部隊は海軍の海戦部隊や沿岸作戦部隊、予備役のほか、空

    ストックホルム沖の群島海域における領海侵犯疑惑 (その1) - スウェーデンの今
    yajifun
    yajifun 2014/10/20
    “石油タンカーが港の外や公海上でしばらく停泊することは珍しいことではなく、例えば、石油価格の動向を見ながら、利益が上がるタイミングを見計らって売買契約を結び、入港するというケース”
  • 「スウェーデンの電力会社の本社は原発の敷地内にある」は本当か? - スウェーデンの今

    この記事のタイトルにある噂話を震災以降、何度か耳にしてきた。私は一部の人たちの間で広まっているに過ぎないと思い、これまでは放ってきた。しかし先日、ある新聞記者の方が「今でも日で耳にする」とおっしゃっておられたので、その事実関係についてはっきり書いておこうと思う。 「スウェーデンの電力会社の社は原発の敷地内にある」と聞くと、なるほど、東京電力の社が福島第一、第二原発や柏崎刈羽原発と同じ場所に位置していたり、中国電力の社が島根原発の敷地内に位置しているような状況を想像する人も多いだろう。しかし、そういうわけではない。 結論から言えば、この話は間違いである。ただ、そのような誤解が生まれた理由が理解できなくもない。この噂話の張人は、スウェーデンでは電力会社と原発管理会社が異なることを無視し、日のように一つの電力会社がそれぞれの原発を直接的に管理・運転していると思い込んでいるのであろう。

    「スウェーデンの電力会社の本社は原発の敷地内にある」は本当か? - スウェーデンの今
  • エネルギー・原発政策に関する新政権(社会民主党と環境党)の合意 - スウェーデンの今

    10月3日、社会民主党と環境党の連立による新政権が誕生したわけだが、連立を組むための折衝においてこの2党はエネルギー分野に関する一つの合意にいたり、10月1日に発表した。 (1) 原発は、その社会経済的コストのより多くの部分を自ら負担すべきである。安全基準を強化するともに、原発が核廃棄物処理基金へ支払う課徴金を引き上げる。 (2) 再生可能な電力の発電量をさらに増やし、2020年までにその年間発電量を少なくとも30TWhに到達させる。2030年までの目標も新たに設定する。再生可能な電力の発電のための技術中立的な証書システムをこの目的のために活用する。それに加えて、海上風力発電や太陽光発電への支援も必要となる。自家発電を、容易で割に合うものにする。 (3) 国営電力会社ヴァッテンファル(Vattenfall)とその経営を国がしっかりと管理し、再生可能エネルギーの割合を高めるためのエネルギーシ

    エネルギー・原発政策に関する新政権(社会民主党と環境党)の合意 - スウェーデンの今
    yajifun
    yajifun 2014/10/13
    “政治決定ではなく市場メカニズムに基づく経済合理性の判断によって脱原発を実現していく”
  • ますます深刻化する賃貸住宅不足の問題 (その1) - スウェーデンの今

    住宅というのは所得にかかわらず誰もが必要とする基的な財であるから、誰でも住宅の質に見合った適正な家賃を払うことで、安心した暮らしを送ることができるべきだ。と書くと、確かにもっともだと思える。もし、賃貸住宅の家賃がその住宅に対する需要と供給で決まってしまうと、景気の変動にともなって、あまりに高い家賃が付けられ、所得の低い人は住めなくなってしまうこともあるかもしれない。だからといって、ここで「家賃は需給に関係なく、一定額に設定しましょう」と決めてしまうと、さてどうなるか・・・? スウェーデンの都市部で年を追うごとに深刻化している賃貸住宅不足の問題の根源は、この経済メカニズムを無視した家賃決定の仕方にある。そして、今では同様の問題が、地方の町でも顕在化している。 【 賃貸住宅の家賃の決まり方 】 スウェーデンでの賃貸住宅の家賃は、需給に関係なく、その住宅に住む人にとっての「利用価値」に基いて決

    ますます深刻化する賃貸住宅不足の問題 (その1) - スウェーデンの今
  • 政権交代がほぼ確実となった今、社会民主党にとっての敵とは・・・? - スウェーデンの今

    毎年この時期恒例の「政治ウィーク (Almedalsveckan)」が日曜日からゴットランド島でスタートした。政党、労働組合、業界団体、自治体、行政機関、各種NPOなどが一堂に集結し、セミナーを開いたり、政策討論を行ったりする。今年は3000を超えるイベントがこの一週間の間に企画されており(しかもその大部分は日曜日から木曜日までの間)、ゴットランド島はとてつもない活気だ。 (この政治ウィークについては、私の過去の記事を御覧ください。) 2008-07-14: ゴットランド島の「政治ウィーク」 初日の日曜日に、最新の世論調査が発表された。 社会民主党・左党・環境党からなる左派ブロックが、現在の連立与党の右派ブロック(極右のスウェーデン民主党は含まない)を相変わらず上回っており、9月半ばの国政選挙では左派ブロックが勝つと見てほぼ間違いないだろう。今回の世論調査では左派ブロックの合計が49.8%

    政権交代がほぼ確実となった今、社会民主党にとっての敵とは・・・? - スウェーデンの今
    yajifun
    yajifun 2014/07/02
    なんとなく社会民主党と日本の民主党がオーバーラップする話だなぁ。これで左派への不満が高まって数年後に右派が大勝したりしないだろうか…
  • ストックホルム商工会議所 仲裁機関 - スウェーデンの今

    ロシアウクライナ及びEUの争いにおいて、ガス供給はロシアにとって常に外交上の重要な武器だ。先日も、ロシアの国営ガスプロムがウクライナ政府に対して6月分のガス代金の前払いをするよう要求し、5月16日までに支払いがなければガスをストップすると迫っている。その背景として、ロシア側はウクライナが2月、3月、4月分のガス代金を支払っていないことを挙げているが、一方、ウクライナ側は、それはガスの適正な価格を巡ってロシアと揉めているため、それが解決するまで支払いを凍結しているのだ、と主張している。 ウクライナ側は、5月28日までにガス問題が解決しなければ、ストックホルム商工会議所仲裁機関に持ち込み、仲裁を求めるとしている。 なぜここで、ストックホルム商工会議所の仲裁機関が登場するのか、非常に興味深いところだが、ニュースでこの名前を耳にするのは珍しいことではない。ウクライナの内政に圧力をかけたいロシア

    ストックホルム商工会議所 仲裁機関 - スウェーデンの今
    yajifun
    yajifun 2014/05/14
    国際的な商取引の紛争調停の場としての「ストックホルム商工会議所仲裁機関」の人気。“スウェーデンが冷戦中に東西両陣営の間に位置した中立国であったことが関係しているようだ”
  • スウェーデン・ラジオの被災地ルポタージュ(名取市・大槌町・山田町) - スウェーデンの今

    震災から1年が経った3月11日には、スウェーデンのメディアでも大きな特集記事が掲載されたり、特集番組が放送された。中でも公共放送のスウェーデン・ラジオはアジア担当の特派員を3月初めから日へ送り込んで、3月11日まで毎日のように復興の様子や被災者の状況、原発の状況、放射能汚染などを伝えてくれた。 この特派員はニルス・ホーネルというベテラン記者で、震災が起こった直後もそれまで取材していたクウェートから直ちに日入りし、被災地を駆け回っていた。その際のいろんな裏話(断水でシャワーができないためペットボトルのお茶で体を洗ったり、ホテルがどこも満室だったために仕方なくラブホテルに泊まったり)は、ブログでも紹介した。 <以前の記事> 2011-04-21:日での取材中に宿泊先に困ったら・・・(取材中の裏話・その1) 2011-04-23:日での取材中の裏話(その2) 私はこの記者の行動力にいつも

    スウェーデン・ラジオの被災地ルポタージュ(名取市・大槌町・山田町) - スウェーデンの今
  • 日本での取材中の裏話(その2) - スウェーデンの今

    昨日紹介したスウェーデン・ラジオの男性記者Nils Hornerは普段はタイやインド、インドネシアなどアジアを幅広くカバーしている(ただし、中国は女性の別の特派員がカバーしているが、今回の震災では彼女も日に派遣された)。 この男性記者は日で大震災が起きたときにはクウェートにおり、そこから日へ急行することになった。ついでなので、震災からちょうど1週間が経った頃のコラムも紹介したい。 緑茶で体や髪を洗うなんて、どこかのトレンディーな雑誌に新しい流行として紹介してもらえるかもしれない。でも、最高に気持ちがいいのだ。少なくとも日の震災を取材し始めて3日目に体を初めて洗えた時にはね。最後にシャワーを浴びたのは、クウェートを発つ前だった。貴重な水やお茶を無駄にしてしまうのはもったいないけれど、仕方がない。 この日、福島市で見つけたホテルは水道が出なかった。そこで試しに緑茶(無糖に限る!)を使っ

    日本での取材中の裏話(その2) - スウェーデンの今