2013年2月20日(日本時間2月21日)、米・ニューヨークで次世代プレイステーション、PS4が発表された。その後の反応は賛否両論というか、バラバラだ。発表内容と世論。総合的に見て、地に足の着いた議論がされていない。大手マスコミは大衆迎合よろしくスマホとの比較論を語り、ゲーム専門メディアはソフト情報を並べ、経済記者は販売価格と原価の予測をしている。人はわかることについてわかるのが常。わかる範囲の議論が乱立しているように思える。まずは、この混沌を整理してみたい。 ■海外仕様という前提PlayStation Meeting2013。この発表イベントは、ゲーム産業史の中で特異である。何が特異かというと、日本製のハードウェアが海外で、しかも海外の現地法人の仕切りで。また、日本人ではない登壇者が、日本語以外の言語で発表した例は過去にない。つまり、今回の発表そのものが異例の「海外仕様」になっているのだ