ウクライナ侵攻開始から1年以上が経過したが、米戦略国際問題研究所(CSIS)は、制裁がロシア経済をつぶすことはないだろうとの結論に達した。また、報告書の著者は、米国が中国の経済といかに密接に関わっているかを考えると、同国に対する制裁は難しいだろうとみている。 「経済的措置はロシア経済に打撃を与えてはいるものの、ロシアによる天然資源の輸出が続いていることもあり、大方の予想より損害は小さく、ノックアウトできるほどの一撃を加えることはないだろう」 つまり、ロシアを完全に無力化し、戦争をすみやかに停止させるという目標は、もはや実現不可能と見なされているのだ。 ロシアは昨年、通貨の暴落から立ち直った。侵攻開始直前の昨年2月23日時点では1ドル=81ルーブル前後だったが、あっという間に翌月上旬には1ドル=132ルーブルまで下落。ところがルーブルはただちに持ち直し、最近では1ドル=76ルーブルと、侵攻前
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