アーキテクチャは、システムの静的・動的両面の情報を持つ。アーキテクチャをモデル化するためには、何らかの整理された視点が必要になる。一例として、Rational Unified Process(RUP)におけるアーキテクチャ表現「4+1ビュー」を紹介する。 RUPでは、開発プロセスに関与する特定の利害関係者(例えば、ユーザー、設計者、管理者、開発者、運用管理者など)がシステムに対して持っている各自の関心事項を扱うために「ビュー」を定義し、それらを総称して、「アーキテクチャー・ビュー」と呼んでいる。以下の5つのビューで構成される(視点の違いを加味して「4+1ビュー」と呼ばれる。 以下、イタリック部分は「Rational Unified Process 2003」からの引用である。 ユース・ケース・ビュー アーキテクチャー上、重要な振る舞いやクラス、技術面でのリスクを含むユース・ケースとシナリオ