<前編より>先に行われたAPECで、習近平主席は「地域の経済協力について話す場であって、安保問題を話す場ではない」という正論を押し通し、アメリカを牽制したのだった。その結果、APECの首脳宣言に、南シナ海問題を入れないことに成功した。後編では、東アジアサミットでの李克強首相のスピーチから、中国の野望と展望を分析する。 中国が渇望する「アジア版EU」 東アジアサミットは、2005年12月にマレーシアで、16ヵ国が参加して始まった。ASEAN10ヵ国を中核として、北東アジアの日本、中国、韓国、それにインド、オーストラリア、ニュージーランドの16ヵ国である。 2011年からは、アメリカとロシアも加わり、18ヵ国態勢となった。日本はAPECから引き続き、安倍首相が参加したが、中国は習近平主席から李克強首相に、ロシアもプーチン大統領からメドベージェフ首相にバトンタッチした。今年の主要テーマは、まさに
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