OSSの破壊力はバザールモデルとして知られるソフトウェア開発方法論である。バザールモデルというのは言いかえれば、コミュニティによる開発(Community Based Development)である。 企業は「カネ(利益)」をほぼ唯一の行動原理とするが、コミュニティの行動原理というのは実のところよくわからない。少なくともわたしには精密に記すことは難しい。知ったかぶって、さも判ったふりをして書くという愚行はおかさないようにする。 ある程度共通の行動原理は存在するかもしれないが、あえてここではそれをまとめることはしない。 コミュニティによる開発のお作法というのは企業が開発するソフトウェアのお作法と相当ことなるし、それを理解しない事には企業はコミュニティと上手に付き合うことができない。 日本の企業の多くはコミュニティによる開発経験を持たないし、特に大手企業にお勤めの中間管理職でそのような経験を持