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ブックマーク / nazology.net (36)

  • 【混ぜるな危険】エナドリ&酒を混ぜて飲むと、脳がヤバいことになる!! - ナゾロジー

    イタリアのカリアリ大学(UniCa)で行われたラット研究により、アルコールとエナジードリンクの「カクテル」は脳に永続的な後遺症を残すことが示されました。 アルコールとエナジードリンクのカクテルは、エタノールの鎮静効果とエナジードリンクの高揚効果を組合わせることで、自分が酔っているかどうかをわからなくさせ、通常よりも深い飲酒につながることが知られています。 研究によると、この危険なカクテルを若い頃から飲んでいた人は、後年の調査でも発見可能なほど脳に永続的な変化が起きてしまっており、記憶力の低下などの悪影響が起きている可能性が示されました。 アルコールとエナジードリンクは脳で何を起こしてしまったのでしょうか? 研究内容の詳細は『Neuropharmacology』にて公開されています。

    【混ぜるな危険】エナドリ&酒を混ぜて飲むと、脳がヤバいことになる!! - ナゾロジー
  • 「木槌」と「ノミ」で腕を切断!ヨーロッパの四肢切断と義手の歴史 - ナゾロジー

    四肢切断の転換点は近世初期のヨーロッパにあり四肢の切断手術が必要になることも / Credit:Canva医療の現場では、患者の命を救うために四肢を切断することがあります。 例えば、交通事故に遭い、辛うじて手や足が残っていたとしても、その部位の損傷が激しく、細胞組織の壊死に至る場合があります。 壊死した部位は血液が通わなくなり、酸素や栄養が届かないため、再生することができません。その結果、壊死した組織は腐敗し感染源となったり有毒物質を出し、それが血液に乗って全身へ広がります。 そのため壊死を放置することは非常に危険で命を脅かすものとなるため、四肢切断が必要となるのです。 また壊死は糖尿病や動脈硬化などで起きることもあるため、近年では、これらの疾患に対処するために四肢切断が行われることも増えているようです。 しかし、四肢切断という外科手術が定着するまでには、いくつかの転換点がありました。 ハ

    「木槌」と「ノミ」で腕を切断!ヨーロッパの四肢切断と義手の歴史 - ナゾロジー
  • 先延ばし癖を減らすための簡単な思考法とは?東大が調査 - ナゾロジー

    先延ばし癖がある人ほど、気を楽に持つといいかもしれません。 東京大学大学院 総合文化研究科はこのほど、自分の未来に対して「今よりストレスが増えることはない」と楽観的な人は、深刻な先延ばし癖が少ない傾向にあることを発見しました。 先のことを重く考えすぎないことが、先延ばしを改善するヒントとなりそうです。 研究の詳細は2024年5月30日付で科学雑誌『Scientific Reports』に掲載されています。

    先延ばし癖を減らすための簡単な思考法とは?東大が調査 - ナゾロジー
  • アバターが筋肉質になるだけで痛みを感じにくくなると判明! - ナゾロジー

    VR世界のプラセボ「プロテウス効果」で痛みを緩和するVR空間でアバターを使用すると、そのアバターの見た目に影響されて自身の行動や感覚が変わることがあります。 この現象は「プロテウス効果」と呼ばれており、例えば、魅力的なアバターを使うと、ユーザーは異性に対して自己開示が増えたり、対人距離が短くなったりすることが報告されています。 また、筋肉質なアバターを使うと、物体の重さを実際より軽く感じることがわかっています。 近年、プロテウス効果を活用したVR技術が、麻酔や薬品を使わない痛みのコントロール手段として注目されています。 特にVRは高い没入感を提供し、痛みの感覚から注意をそらすのに非常に効果的です。 例えば、VR体験が現実感を高めるほど、温熱による痛みが大幅に軽減されることがわかっています。 さらに、緊急治療室でVR療法と鎮痛剤を併用すると、痛みが大幅に軽減されるという研究結果もあります。

    アバターが筋肉質になるだけで痛みを感じにくくなると判明! - ナゾロジー
  • 君が疲れるまで走るのをやめない「人類は持久走で獲物を追い詰めていた」 - ナゾロジー

    どこまでも追い続けます。 カナダのトレント大学(Trent University)で行われた研究により、エネルギーコストの実践的な計算が行われ、ランニングをしながら行われる人類の「持久狩り」が、他の狩りを上回るエネルギー効率をもっていたことが示されました。 人類の肉体も持久狩りに特化した進化をしていることから研究者たちはおよそ240万年前から人類は疲れて動けなくなるまで追い続け、トドメをさしていたと結論しました。 24時間で160キロを走破するウルトラマラソンやトライアスロンのような過酷な持久戦をスポーツとして楽しむ能力は、人類を地球の覇者に追い上げたと言えるでしょう。 研究内容の詳細は2024年5月13日に『Nature Human Behaviour』にて発表されました。

    君が疲れるまで走るのをやめない「人類は持久走で獲物を追い詰めていた」 - ナゾロジー
  • 髪の毛ほど薄いのに音を75%カット!MIT開発の「革新的防音カーテン」 - ナゾロジー

    「夜中に聞こえてくる音で眠れず、イライラする」など、騒音問題に頭を悩ませている人は少なくありません。 逆に、隣部屋が音に敏感な人で、自分が立てる音に細心の注意を払いながらビクビク生活している人もいるでしょう。 最近では、趣味仕事のために、頻繁にビデオ会議をしたり、ライブ配信を行ったりする人も増えてきました。 しかし、防音シートを部屋中に張り付けたり、部屋の中に防音室を導入したりするのは簡単ではありません。 この度、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)に所属するヨエル・フィンク氏ら研究チームは、髪の毛ほどの薄さの布地で音を最大75%軽減できる防音カーテンを開発しました。 彼らはその特殊なカーテンを用いて、「逆位相による音の打ち消し」や「布地の振動を抑えて音を反射する」ことが可能だと述べています。 研究の詳細は、2024年4月1日付の科学誌『Advanced Materials』に掲

    髪の毛ほど薄いのに音を75%カット!MIT開発の「革新的防音カーテン」 - ナゾロジー
  • 40Hz(毎秒40回)の光と音がアルツハイマー病に効く仕組みを解明!【Nature誌】 - ナゾロジー

    音と光で治療できます。 実はこれまでの研究で、40Hzの音と光がアルツハイマー病にみられるアミロイドβを脳内から減らす効果を持つことが知られていました。 ただ、なぜそんなものでアルツハイマー病に対処できるのか、脳内でどんなメカニズムが働いているのかはよくわかっていませんでした。 しかし今回、米国のMIT(マサチューセッツ工科大学)で行われたマウス研究が、毎秒40回(40Hz)の音と光の刺激によって、有害なアミロイドβタンパク質を脳内から洗い流すメカニズムについて明らかにしました。 一体どうして音と光だけで、脳内の有害物質は排除されるのでしょうか? 研究内容の詳細は2024年2月28日に『Nature』に掲載されました。

    40Hz(毎秒40回)の光と音がアルツハイマー病に効く仕組みを解明!【Nature誌】 - ナゾロジー
  • 人間の尻尾がなくなった理由!「尻尾がなくなる遺伝子」を発見! - ナゾロジー

    霊長類は大きく2つのグループに分けられます。 それは「尻尾のない類人猿」と「尻尾があるサル」です。 ヒトを含む類人猿の祖先は今から約2500万年前にそれ以外の霊長類から遺伝的に分岐し、サルが持っていた尻尾をなくしました。 しかしこれまで類人猿から尻尾がなくなった遺伝的な原因は特定されていなかったのです。 ところが今回、米ニューヨーク大学ランゴーン医療センター(NYU Langone Health)の研究により、尻尾のない類人猿にはあって、尻尾のあるサルにはないDNA断片がついに発見されました。 このDNAをマウスに挿入すると、生まれてくる子供から尻尾が消失しました。 研究の詳細は2024年2月28日付で科学雑誌『Nature』に掲載されています。

    人間の尻尾がなくなった理由!「尻尾がなくなる遺伝子」を発見! - ナゾロジー
  • オーガズムは脳回路を「再配線」させて絆を作り出していたと判明! (2/2) - ナゾロジー

    オーガズムには絆を作る力がある何がキッカケで絆が結ばれるのか? この謎を調べるため研究者たちは、プレーリーハタネズミたちの脳全体のニューロン活動を3Dマッピングする技術を使用しました。 (※具体的には最初期遺伝子(IEG)と呼ばれる、刺激に対して即応的に活性化する遺伝子群の回路の脳全体のネットワークが調査されました) 技術進歩により神経ネットワークそのもののを詳しく調べられるようになりました。 / Credit:Canva . ナゾロジー編集部 古典的な研究では、絆の形成にはオキシトシンのような愛情に関する物質や、報酬系回路でのドーパミン分泌などが重要な役割を果たしていることが判明しています。 一方で近年の脳科学研究では、伝達物質よりも神経ネットワークを解析する手法が用いられるようになってきました。 脳全体のニューロンの動きを追うことで、絆形成の前後で起こる違いを、ネットワークの次元で確か

    オーガズムは脳回路を「再配線」させて絆を作り出していたと判明! (2/2) - ナゾロジー
  • 「意思決定の仕組み」がついに判明(ハーバード大学) (2/2) - ナゾロジー

    意思決定の「基礎的ルール」を特定する意思決定の「基礎的ルール」はどんなものなのか? 先に述べたように、この基礎的ルールというものが、ネットワーク全体の活性化や不活性化といった、単純なON・OFFの仕組みでないことがわかっています。 そのため仕組みを解明するには、マウスたちの神経ネットワークを構成する全てのニューロンと全ての接続を知る必要があります。 調査にあたってはまず、マウスの後帯状皮質に対して、強く活動するニューロンほど強く光るような仕組み「2光子カルシウムイメージング法」を導入しました。 (※2光子カルシウムイメージングでは細胞の活動の強さにともなって強く蛍光を発する、カルシウムセンサータンパク質が用いられます。この光るタンパク質の設計情報はウイルス感染によってマウスの後帯状皮質へと届けられます) マウスたちには仮想現実の中で迷路を進んでもらいました / Credit:Aaron T

    「意思決定の仕組み」がついに判明(ハーバード大学) (2/2) - ナゾロジー
  • オーガズムは脳回路を「再配線」させて絆を作り出していたと判明! - ナゾロジー

    「H」の次が「I」なのは自然なことでした。 米国のテキサス大学オースティン校(UT)で行われた研究によって、オーガズムの回数が増えれば増えるほど、カップルたちの脳が作り変えられる「再配線」現象が進む可能性が示されました。 研究では人間と同じ一夫一制をとるプレーリーハタネズミの脳全体の3Dマッピングが行われており、交尾回数を重ねて脳の再配線が進んだとされたカップルたちでは、脳活動の驚くべき同調性がみられるようになっていました。 研究者たちはプレスリリースにて「同じような仕組みが人間にも存在しており、オーガズムが絆形成を促進している可能性がある」と述べています。 また興味深いことに、絆が結ばれている同性ペア(兄弟など)と異性カップル(オス/メス)では、同じ脳領域が活性化していることも示されました。 単なる快楽の極と思われていたオーガズムが、いったいどんな仕組みで脳の再配線を行っているのでしょ

    オーガズムは脳回路を「再配線」させて絆を作り出していたと判明! - ナゾロジー
  • ユーザーが濡れないよう頭上をついてくる「空飛ぶ傘」 - ナゾロジー

    傘付きドローン「空飛ぶ傘」を開発した発明家どんなに一般的なアイテムでも、アイデアを生み出して最初に形にした「発明家」は存在するものです。 登場時には不格好で突拍子もない発明品であったとしても、それが後に「日常生活では欠かせないアイテム」へと拡大していく可能性もあるでしょう。 YouTubeチャンネル「I Build Stuff」の男性クリエイターは、もしかしたら、そんな最先端を走る発明家の1人かもしれません。 傘を手に持たなくてもよい「空飛ぶ傘」 / Credit:I Build Stuff(YouTube)_I Built a Flying Umbrella(2024)彼が今回開発したのは、ドローンを応用した「空飛ぶ傘」です。 ユーザーの上を傘付きドローンが浮遊して追いかけることで、ユーザーは傘を持つことなく雨をしのぐことができます。 しかし、この開発プロセスは、クリエイター1人だけで行

    ユーザーが濡れないよう頭上をついてくる「空飛ぶ傘」 - ナゾロジー
  • 「重力が弱い月面なら高層ビルから飛び降りても平気?」科学者「死にます」 - ナゾロジー

    地球と月での落下の違いとは?自由落下の世界記録は?地球で落下すると? / Credit: canva先に答えを言ってしまうと、月面でもやはり落下は致命的です。 確かに月の低重力は着地をふわりと柔らかくしてくれますが、高所から落下する場合にはあまり役に立ちません。 その理由を地球と月面との違いから見てみましょう。 まず地球は月と違って、窒素や酸素などの大気が豊富に充満しています。 さらに地球の重力加速度は約9.8m/s²であり、高所から自由落下すると徐々に落ちるスピードが上がっていきます。 ところが地球には豊富な大気があるため、これが落下物との間に空気抵抗を生み出し、ついには重力と空気抵抗がつり合って、落下速度がそれ以上加速しないポイントがやってきます。 これが終端速度(terminal velocity)です。 終端速度は落下物の形状や重さによって変わり、例えば、スカイダイバーが大の字の姿

    「重力が弱い月面なら高層ビルから飛び降りても平気?」科学者「死にます」 - ナゾロジー
  • 「紅茶の流行」をきっかけに18世紀以降の英国人の死亡率が急激に低下!でも紅茶は関係ない? - ナゾロジー

    かつてのイギリスには、紅茶の普及が図らずも人々の命を救った歴史があったようです。 米コロラド大学ボルダー校(CU-Boulder)の研究者は最近、18世紀後半にイギリスで紅茶が爆発的に広まったことが、人々の死亡率を低下させていた証拠を発見したと発表しました。 しかもそれは紅茶の栄養効果のお陰ではなく、紅茶を飲むことで広がった”ある習慣”が最大の要因だったという。 一体紅茶を飲む習慣の何が当時の人々の死亡率を下げたのでしょうか? 研究の詳細は、2023年11月17日付で学術誌『Review of Statistics and Economics』に掲載されました。

    「紅茶の流行」をきっかけに18世紀以降の英国人の死亡率が急激に低下!でも紅茶は関係ない? - ナゾロジー
  • 「自殺を考える人」は血中に検出可能な変化が起きていた!しかもその成分は男女で違う - ナゾロジー

    自殺の認識が変わるかもしれません。 米国のカリフォルニア大学(UC)で行われた研究によって、男女で異なる5つの化合物の血液濃度を測定するだけで、自殺念慮の高い人を90%以上の精度で特定できることが示されました。 また研究では男女共通の自殺念慮の因子として「ミトコンドリアの機能低下」を示す化合物も特定されました。 ミトコンドリアは細胞内のエネルギー生産工場として機能しているだけでなく、脳と体の間の信号を調整する「ミトコンドリア情報処理システム(MIPS)」の中枢を担っており、機能不全は全身の細胞に大きな悪影響を及ぼすと考えられています。 このことから研究者たちは、プレスリリースにて「自殺未遂は実際には、細胞レベルで耐えられなくなったストレスを(死によって)止めようとする、より大きな生理学的衝動の可能性がある」との仮説を提唱しています。 研究内容の詳細は2023年12月15日に『Transla

    「自殺を考える人」は血中に検出可能な変化が起きていた!しかもその成分は男女で違う - ナゾロジー
  • 日本企業の労働パフォーマンス低下には睡眠不足が強く関係している - ナゾロジー

    「毎朝、アラームのスヌーズ機能と戦いながら、強引に身体を起こしている」 「通勤中や出社直後はいつも頭が冴えない」 「昼後の猛烈な眠気で仕事どころではない」 こんな経験をしている人は少なくないでしょう。 日の現在と将来を支えるビジネスマンたちは、絶えず睡眠不足に悩まされています。 最近、筑波大学体育系に所属する武田 文(たけだ ふみ)氏ら研究チームは、日の企業従業員(1万2476人)の労働パフォーマンスと生活習慣の関係性を分析しました。 その結果、男女ともに睡眠不足が最も強く労働パフォーマンスの低下に関係していると判明しました。 研究の詳細は、2023年11月9日付の学術誌『Journal of Public Health』に掲載されています。

    日本企業の労働パフォーマンス低下には睡眠不足が強く関係している - ナゾロジー
  • 自分で思っているほど周りは自分のことを見ていない「スポットライト効果」 - ナゾロジー

    シャツに汚れがついている、髪が上手くまとまらなかったなど気になることがあると、憂な気分になるものです。 気付くことができないような些細な部分でも、周りから嘲笑されたり、噂をされているのではないかと心配になる人もいるのではないでしょうか。 米コーネル大学のトーマス・ギロビッチ氏(Thomas Gilovich)ら研究チームは、自分の装いや振る舞いを実際よりも周囲の注目を集めていると考えてしまう傾向が存在することを報告しています。 この現象は、参加者に格好の悪いTシャツを着させ、他の参加者が待つ場所に姿を現してもらうという一風変わった実験を行うことで明らかになりました。 研究チームはこれがまるで自分にのみ光が当たっているように感じることから「スポットライト効果(Spotlight Effect)」と呼び、皮肉を込め「私たちは誰もが、自分自身を宇宙の中心のように錯覚している」と述べています。

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  • 「死は始まりに過ぎない」ナナフシは鳥に食べられることで版図を拡大していた! - ナゾロジー

    べられることで版図を拡大する昆虫が日にいたようです。 神戸大学大学院 理学研究科チームはこのほど、枝そっくりの飛べない虫「ナナフシモドキ」(以下ナナフシ)が鳥にべられることで、卵を日全国に長距離拡散している証拠を発見しました。 もちろんナナフシ自身は死んでしまうものの、体内にあった卵が無傷のまま排泄され、新天地で孵化するという。 ナナフシにとって自らの死は始まりに過ぎないのです。 研究の詳細は、2023年10月11日付で科学雑誌『Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences』に掲載されています。 飛べない昆虫「ナナフシ」の長距離分散の痕跡を遺伝解析で発見 ~鳥の摂による移動は頻繁に起こっていた!?~ https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2023_1

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  • 外国語を学ぶと色の解釈が変化する!「青」と「緑」が日本語で曖昧な理由 - ナゾロジー

    「緑の青葉」という表現が気になっていた人には興味深い発見です。 米国のMIT(マサチューセッツ工科大学)で行われた研究によって、外国語を学ぶと色の解釈に変化が現れることが示されました。 欧米をはじめとした先進各国が使う言語では基的な色(赤・青・緑など)を表現する単語が主に12個ほど存在しますが、孤立した地域の言語では、基的な色用語が少ない場合があります。 たとえば南米のアマゾンに住むチネマ族では色を示す言葉は基的に「黒・白・赤」だけであり、黄色・緑色・青色については限定的に使用されるのに留まっています。 そこで今回MITの研究者たちはこれらチネマ族の人々が多くの色表現を持つスペイン語を習得した場合に、色についてどのような概念のシフトを起こすかを調査しました。 今回はまず最初のページで言語が「青」や「緑」を獲得する過程を紹介し、次のページでは研究内容を解説したいと思います。 前半部分は

    外国語を学ぶと色の解釈が変化する!「青」と「緑」が日本語で曖昧な理由 - ナゾロジー
  • 情報力学第2法則はこの世界がシミュレーションであることを示している - ナゾロジー

    情報理論は世界の秘密を暴くのでしょうか? 英国のポーツマス大学(UOP)で行われた研究によって、情報力学第2法則の存在は、私たちが存在する宇宙全体がシミュレーションであることを示すとする、興味深い結果が発表されました。 情報力学は情報は宇宙の基的な構成要素であり、エネルギーと質量の両方を持つ物理的な存在であると定義しており、既存の情報熱力学とは厳密には異なっています。 また情報力学第2法則においては、あらゆる現象の情報内容は最小限に抑えられる傾向があるとされています。 新たな研究ではこの情報力学の第2法則による情報圧縮が、生物の遺伝情報や原子の情報量、数学的対象性、さらには宇宙全体に対して普遍的に適合できることを示しています。 また情報圧縮が起こるように世界がプログラムされているのは、この世界をシミュレートする演算機の負荷を軽減する目的があるためだと述べられています。 情報力学は、私たち

    情報力学第2法則はこの世界がシミュレーションであることを示している - ナゾロジー