新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と名古屋大学ナショナルコンポジットセンター(NCC)は2017年10月16日、CFRTP(炭素繊維強化熱可塑性樹脂)を用いた自動車のシャシー部品の製作に成功したと発表した(図1)。 製作に成功したのは、英Lotus社のスポーツカー「Elise」のアルミニウム(Al)合金製シャシーを、CFRTP製に置き換えたものである。CFRTP製シャシーの質量は40kgで、Al合金製(45kg)より約10%軽い。強度や剛性は、Al合金製シャシーと同程度である。 製作を主導した名大NCC特任教授の石川隆司氏は、「社名は明かせないが、国内の自動車メーカー1社が既に、製造設備の導入に向けた準備に入っている」と話す。順調にいけば2020年以降に、CFRTP製ボディー骨格部品が実用化される可能性が出てきた。
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